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無料通話バイバー買収で
楽天が狙う隠された“資産”

週刊ダイヤモンド編集部
2014年3月3日
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楽天が900億円を超える大型企業買収を仕掛けた。このIT企業はまだ赤字だが、楽天のグローバル展開に欠かせない存在となりそうだ。その企業の隠れた価値とは何なのか。

 舞台の脇には四つのスクリーンが、そして正面にはテーブルを挟んで肘かけのついた黒い椅子が二つ並べられていた。

 2月14日、楽天の2013年12月期決算の発表会は、椅子に腰かけた三木谷浩史会長兼社長が自ら、ある会社の創業者にインタビューするという一風変わった演出が施された。

 インタビューの相手は、バイバー・メディアの創業者でCEOのタルモン・マルコ氏。無料通話アプリ「Viber(バイバー)」を展開するイスラエル発の企業だ。

無料通話アプリ「Viber」を搭載したスマートフォンを持つ三木谷浩史・楽天会長兼社長(左)とバイバー・メディア創業者のタルモン・マルコ氏
Photo by Takeshi Kojima

 バイバーは10年にサービスを開始。アプリ同士の無料通話をはじめ、ショートメールやスタンプ機能など、日本でなじみのLINE(ライン)と似たサービスを展開している。

 違いは音声の通話品質にある。その技術を生かし、一般の固定電話や携帯電話にかけることのできるサービスも始めている。

 楽天は、そんなバイバーの株式を9億ドル(約918億円)で100%取得すると発表した。楽天がそれほどの価値を見いだしたのには理由がある。

 それは、ユーザーの多さと人気の高さだ。31%がアジア太平洋地域、27%が西欧州と、ユーザーは欧米やアジア圏をまたいで世界中に広がり、その数は現在2.8億人に上る。

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