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三谷流構造的やわらか発想法

電車で学ぶイマドキの若者事情【残念編】

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第81講】 2014年3月6日
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朝、京浜東北線の若者の
行く先と行く末は……

 最近電車で見かけた、6人4組の若者たちのお話です。まずは、新春の早朝、京浜東北線での若いサラリーマンのお話から。

 私が乗ったのは、品川1つ手前の大井町駅から東京駅までの、6駅、15分間でした。早朝なので電車は空いており、少し離れたところに、若いサラリーマンが1人で座っていました。

 目を閉じ、口を開け、手足の力は抜けて「熟睡」しています。乗り過ごさないか心配です。

 そのうち彼のポケットからピーピー、音が鳴り始めました。スマートフォンでアラームをかけておいたのでしょう。さすが自分のことをわかっていて、彼はちゃんと乗り過ごさないように、手を打っていたわけです。

 どんどん音は大きくなり、車内のみなが彼に注目しています。でも、彼は熟睡を続け、1分後、アラーム音は止まりました。残念……。

 もう2駅進んだところでまた、アラーム音が鳴り始めました。おお、こっちが本命か! と思いましたが、彼は熟睡を続けます。アラームもじきに止まってしまいました。

 さらに2駅進んだところで、私の降りる東京駅に着いてしまいました。「誰も起こさない」というのも可哀想だと思い、私は降り際に、彼に「もしもし」と声をかけ、頭を3回、ツンツンと、してあげました。

 でも……反応はありません。「大物だ」と感心しながら、私はホームに降り立ちました。彼の行く先と、行く末が楽しみだなあ、と思いながら。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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