データジャーナリズム 対談

【第2回】対談 勝田敏彦氏(朝日新聞社メディアラボ室長補佐)× 西内 啓氏(統計家)

なぜ今、ジャーナリズムにもデータなのか。
研究者の実証とデータを分析・視覚化する
次世代報道の使命を考える

著者・コラム紹介
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勝田敏彦 かつだ・としひこ
1962年、兵庫県生まれ。京都大学理学部卒(物理学専攻)、京都大学大学院工学研究科修士課程修了(数理工学専攻)。「究極の物理理論」や科学コミュニケーションに関心を持つ。1989年に朝日新聞社に入社、横浜支局、「週刊朝日」編集部などで事件記者や編集者を経験した後、主に科学技術・医療分野の報道に携わる。ワシントン駐在特派員や医療担当の科学医療部次長を経て、2013年から新規ビジネス開発を担当する「メディアラボ」の室長補佐

勝田:「医療コミュニケーション学」「ヘルスコミュニケーション学」という分野ですね。西内さんは昨年、『統計学が最強の学問である』を出版されましたが、どんな反響がありましたか?

西内:多いのは、「単純集計ではダメだとすれば、自分はその次に何をしたらいいでしょうか」という質問です。大切なのは、漠然とデータを分析するだけでなく、そのデータを基にどのような新しい文脈を導き出すかです。

勝田:ビジネスで普通にデータ分析が求められる時代が来ましたね。

西内: 一つはテクノロジーの進化に伴いデータ自体が集めやすくなったことで、多くの人にデータ分析が可能になったということです。もっと大きな理由は、絶対的な正攻法が崩れつつあることです。ビジネスでは、昔は、品質の差だとか、価格を下げることが勝ちパターンだとか、ルールがシンプルでした。

 その競争が何周かしてきて、「次は何だろうか」とわからなくなってきた。戦うフィールドのルール自体が、分析してみないとわからないわけです。

勝田:西内さんの元には、そんな企業がビジネスで統計学をどう生かすか相談に来られるのですか?

西内:いろいろ試みてうまく行かなかった、その時にこの本を読んで、最後の駆け込み寺的に来られる企業が多いです。もう、みんな何を信じていいか解らない。経験と勘でやることはもう十分がんばりました。そんな時代なんだと思います。

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