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“ヤメソニー”が語り継ぐものづくりの魂

【“ヤメソニー”インタビュー第2回】
昔のソニーは「おもしろい」が設計の判断基準だった
——福嶋修・アキュートロジック会長

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第2回】 2014年4月18日
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“ヤメソニー”インタビュー第2回はアキュートロジック会長の福嶋修氏。ソニー時代は一貫してビデオカメラの設計に携わってきた。ソニー入社は1978年で、井深大・盛田昭夫両創業者が現役で活躍していた頃を実際に知るエンジニアだ。ソニー退職後、09年7月にアキュートロジックに入社した。福嶋氏のものづくりへの想い、ソニー時代に培ったこだわりのほか、ソニーがもっとも輝いていた成長期の貴重なストーリーを伺った。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

デジタルとアナログ映像を
合わせ込む開発会社

ふくしま・おさむ
78年ソニー入社。第二開発部に配属され、森尾稔氏、木原信敏氏などの下で、一貫してビデオレコーダーの設計を担当。その後、クオリアのプロジェクトにも関わり、09年7月、アキュートロジックに入社。同社で画像処理技術の開発事業、ライセンス事業を率いる。
Photo:DOL

――アキュートロジックのビジネスを教えてください。

 メインビジネスはデジタルカメラの画質を決めるオートホワイトバランス、AE、オートフォーカスなども関する独自の技術を搭載したソフトウェアを開発して、顧客企業にライセンスするビジネスです。デジタルカメラやスマートフォン向けが多いですね。画質を良くするための技術です。

 デジカメといっても、アナログとデジタルの技術が混在しています。その技術を合わせ込むというか、調整しなければ良い画質は出せません。例えば高性能のレンズや半導体、センサーなどが搭載されたカメラであっても、しっかりと調整がなされていないと良い画像は表現できません。私たちは「合わせ込みの世界」というふうに言っているんですが、私たちはこの画像処理の分野に特化した技術の会社です。

――自社開発で顧客に提供しているのでしょうか。

 そうですね。研究開発拠点は五反田と札幌、両方で行っています。技術者は今は24人。昔は実際にモノも作ろうとしていたのですが、今は技術開発とライセンスビジネスに特化しています。顧客企業はほとんど海外企業です。韓国や中国、台湾等の企業が多いですね。日本企業はほとんどありません。

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“ヤメソニー”が語り継ぐものづくりの魂

ソニーを飛び出し事業を興す“ヤメソニー”たち。共通するのはものづくりへのこだわりや、面白いものを作ろうというソニーDNAを体現しようと挑戦している点だ。ソニー本体は、業績は振るわず、業績改善のための構造改革(リストラ)が毎年のように行われている。財務改善のためにかつての「ソニー村」は売却され、いつしかソニーからは、ソニーの魂とも言うべきソニーDNAさえも消えつつある。ヤメソニーたちは、ソニーがそんな状態だからこそ、あえて外に出て、ソニーDNAを抱きながら事業創造に邁進する。そんなヤメソニーたちの奮闘と葛藤を紹介する。

「“ヤメソニー”が語り継ぐものづくりの魂」

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