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「3.11を忘れない」だけでいいのか? 日本企業・社会貢献の現実

私たちが“本当”に「3.11を忘れない」方法
震災から3年経って見えてきた日本の未来とは
――開沼博&福島学構築プロジェクト

開沼 博 [社会学者],福島学構築プロジェクト
【最終回】 2014年4月30日
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2011年3月11日の東日本大震災から、4年目を迎えた。3.11を1000年に一度の災害だったという人がいた。1945年の敗戦以来の歴史的事件だったという人がいた。「絆」「がんばろう」と多くの人が叫んでいた。震災復興を語りたがる人で溢れていた。あれから3年が経ち、そして、誰もいなくなった。
いまこそ、問おう。大仰な文明論が牽強付会に語り続けられた熱狂の果てに、何が変わり、何が変わらなかったのか、と。ここで動かなかったならば、いつ動けるのだ、と。
本連載が問うのは、その一つの糸口だ。そこにはシンプルな疑問がある。「日本の企業は、3.11後の社会に何ができたのか?そして、そこで何が変わったの か?」人は「3.11を忘れてはならない」と繰り返す。しかし、これまで通りそう繰り返すだけで、風化に抗うことはできるのか。震災以前から注目されている日本企業の社会貢献の重要性、その現実を追う。連載は最終回。

3.11後に何をできたのか、何が変わったのか?

 日本の企業は、3.11後の社会に対して何をできたのか?そして、そこで何が変わったのか?

 本連載が向きあい続けてきたのは、その答えだった。そのために、3.11後における企業の社会貢献活動の事例を追いかけながら、そこで何が起こっていたのか明らかにしてきた。

 もちろん、無数の企業がそれぞれの活動をしてきたのであろう。本連載で、そのすべてを汲み取ることができたわけではない。

 しかし、何が3.11後の企業の社会貢献活動を可能にし、あるいは、不可能にしてきたのか。何が変化し、何が変化しなかったのか。その実態に迫ることは一定程度できただろう。

 まず、「企業がどれだけ復興の力になったのか」という点について、明確にしなければならないだろう。

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開沼 博(かいぬま・ひろし) [社会学者]

1984年、福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。専攻は社会学。学術誌のほか、「文藝春秋」「AERA」などの媒体にルポ・評論・書評などを執筆。
著書に『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『はじめての福島学』(イースト・プレス)、『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『地方の論理 フクシマから考える日本の未来』(同、佐藤栄佐久との共著)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』(明石書店、編著)など。
第65回毎日出版文化賞人文・社会部門、第32回エネルギーフォーラム賞特別賞。

 

福島学構築プロジェクト

少子高齢化と人口流出、コミュニティ・医療福祉体制の崩壊、産業構造の変化と衰退、リスクの増大…「課題先進地」
たる福島の課題を通して、世界に発信し得る日本の資源の発掘を行う福島学構築プロジェクト。課題解決に向けて作られた多様なコンソーシアムには、様々な組織の研究者・企業関係者が参画している。
福島学構築プロジェクト公式WEB:http://www.fukushimagaku.org/

 


「3.11を忘れない」だけでいいのか? 日本企業・社会貢献の現実

2011年3月11日の東日本大震災から、間もなく4年目を迎える。3.11を1000年に一度の災害だったという人がいた。1945年の敗戦以来の歴史的事件だったという人がいた。「絆」「がんばろう」と多くの人が叫んでいた。では、問おう。ここで動かなかったならばいつ動けるのだ、と。
本連載が問うのはシンプルな疑問だ。「日本の企業は3.11後にどれだけ社会貢献ができたのか?」である。人は「3.11を忘れてはならない」と繰り返す。しかし、これまで通りにそう繰り返すだけで、風化に抗うことはできるのか。震災以前から注目されている企業の社会貢献の重要性、その現実を追う。

「「3.11を忘れない」だけでいいのか? 日本企業・社会貢献の現実」

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