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「引きこもり」するオトナたち

なぜ行政の支援は“失敗”し続けるのか
引きこもり支援と当事者の間に横たわるギャップ

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第196回】

 「引きこもり支援」と当事者たちの思いとの間には、ズレがあるのではないか。

 これまで行政の打ち出してきた“引きこもり施策”が、ことごとく「失敗」するのを見てきて、そんな違和感をずっと抱き続けてきた。

 毎日、筆者の元に寄せられてくる数多くの読者からの文面には、「他の機関へ行けと言われた」「連絡が来なくなった」「お金がないとサービスを受けられない」など、現状の支援の窓口や仕組みへの不満や不信感であふれている。

 なかなかすべての読者のメールに返事を出せないものの、とくに公的な支援機関において、当事者や家族への支援が上手くかみ合っていないという事例はおそらく、こうした反応を見聞きするだけでも、水面下に山ほど埋もれているのだろうと推測できてしまう。

 国としても、地域に埋もれた引きこもり当事者たちに、ふたたび意欲を持ってもらって、働いてもらいたいと思っているはずだ。

 しかし、せっかく前向きに意欲を出して活動し始めた人たちが、公的な支援機関に相談に行っているのに、税金を投入しながら、ミスマッチによって本人を傷つけ、結果的に引きこもらざるを得ない状況へと追い返している現実があるとしたら、何とも残念な話である。

 「引きこもり当事者たちにとって居心地のいい場所とは、得てして、支援とは無関係なところに存在している」

 そんな支援のあり方を考えるうえで、4月12日に行われたリレートーク「ひきこもる心を楽にする集会~当事者の声から対応・支援を考えよう」は、ヒントの詰まったイベントだった。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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