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ひとり社長の経理の基本
【第5回】 2014年5月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
井ノ上陽一

“領収書をもらっておけば大丈夫”は通じない!
ひとり社長が絶対知るべき「証拠の集め方」

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本日のテーマは「証拠集め」です。売上にしろ、経費にしろ、「証拠」がなければ、税務署に怪しまれ、最悪、税務調査に入られてしまいます。そのためにも、証拠集めのルールを知っておきましょう。誤解されがちな「領収書とレシートの使い分け」についても触れていきます。

「証拠集め」の基本は、
モレなく、すべて集めること

 証拠を「集める」際に重要なのは、「すべて」集めることです。モレがあると、正しい数字が作れませんし、現状を正しく表すことができません。例えば経費がモレれば、税金を多く払ってしまうでしょうし、売上がモレれば、税務署からペナルティを受けます。

 個人名義の口座に入金された売上、そして現金で受けとった売上が、モレていないかも確認して下さい。税務署は個人名義の口座の情報も把握しています。モレは、あらぬ疑いや税務調査につながりますので注意しましょう。

【クレジットカードを使った場合はどうなるのか?】
 カードで支払った場合も厳密には領収書が必要となります(消費税法上、そう決められています)。カード明細書は、クレジットカード会社から発行されたものだからです。そもそも領収書とは、支払いを受けた者から発行されるものをいいます。

 例えば、A居酒屋で飲食をし、Bカードで払った場合、カード明細はB社から発行されます。支払いを受けたA居酒屋ではありません。そのため、A居酒屋からの領収書が必要になるわけです。

 社長が個人的に立て替えた経費も領収書が必要です。つまり、領収書がもらえない経費(交通費、お祝い金等)以外は、常に領収書またはレシートをもらうようにすればいいということになります。毎回例外なくもらうようにしたほうがラクです。

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井ノ上陽一 (いのうえ・よういち)

「経理業務の効率化」「会計とITの融合」を得意とする税理士。
大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。しかし、「独立して、数字とITで社会貢献したい」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、税理士資格を取得。2007年に独立を果たす。
「経理は難しくない! ひとり社長でもできる! 」をモットーに、ITを駆使した効率の良い経理を経営者に伝えている。目標は、手書き伝票を使う、手間をかけすぎるといった「経理の古い慣習」を変えること。
業務効率化を得意とし、あるクライアントでは、Excelによる業務管理システムの導入とペーパレス化の推進により、年間240時間分の業務を削減した。
現在、世界で100人強しかいない「マイクロソフトMVP for Excel」の資格を所持している。
税理士業務に加えて、セミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。


ひとり社長の経理の基本

本連載は、社長ひとりだけの会社、つまり「ひとり社長」が知っておくべき経理の基本をまとめたものです。「めんどくさい、わからない、不安」と3拍子そろった経理ですが、本連載では、経理実務を極限まで簡略化します。それが、「①集める、②記録する、③チェックする」という3ステップ経理術。余計な知識は全部省いて、「ひとり社長なら、ここだけでいい」とポイントをおさえ、しっかり解説します!

「ひとり社長の経理の基本」

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