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開成学園校長 柳沢幸雄さんインタビュー連載 子どもに「一生モノの自信」をつける方法
【第7回】 2014年5月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
柳沢幸雄 [東京大学名誉教授]

開成学園校長・柳沢幸雄さん×
作家・高橋秀実さん 対談2
開成っ子の特徴は「自分らしさ」の追求(後半)

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どんな時代でも生きていける「一生モノ」の自信をわが子につけさせるには、どうすればいいのだろう?と迷いを感じている親御さんに向けて、不定期でお送りしている開成学園校長・柳沢幸雄さんのインタビュー。前回より5回にわたり、開成高校硬式野球部を取材したベストセラー、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』の著者・髙橋秀実さんとの対談を掲載しています。開成学園といえば、「東大進学者数全国ナンバー1」として知られる日本トップクラスの進学校。ところが、お二人の対談を通して見えてきたのは、「開成っ子」の意外すぎる一面でした。前回は、「自分らしさの飽くなき追求が開成イズム」というお話が出ました。今回は、トコトン「自分らしさ」を追求する開成っ子の「執着力」がテーマです。

「運動会中心に回っている学校」、それが開成

髙橋秀実
(たかはし・ひでみね)1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経て、ノンフィクション作家。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で
第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。そのほか著書に『TOKYO外国人裁判』『素晴らしきラジオ体操』
『からくり民主主義』『はい、泳げません』『やせれば美人』『結論はまた来週』など。

髙橋 こういったら大変失礼ですが、実は開成の校舎に足を踏み入れて最初に感じたのが「汚い」ということでした(笑)。学園祭か何かの準備をずっとしているような印象を受けたんです。

柳沢 ああ、それは運動会の準備ですね。開成では、毎年5月に行われる運動会の準備を1年間かけてやるんです。中1から高3まで学年を超えて、1組なら1組、2組なら2組と、組ごとに合計8つのチームに分かれて準備を重ねる。そして、運動会を仕切るのは高3の役目。彼らが競技指導も行います。1年かけて準備しなくてはいけないので、開成では高校2年と3年はクラス替えがないんですよ。そういう意味では、運動会を中心に回っている学校といっても過言ではないかもしれません。

髙橋 ずいぶん大規模ですね。どんな準備をするんですか?

柳沢 たとえば、畳24畳分の大きな壁画を作ったり、応援歌を作詞・作曲して、みんなで練習したり。準備は組ごとにやりますから、壁画の原画を作れる子、作詞や作曲ができる子が最低8名ずつ必要になるわけです。ほかにもパンフレットを作る係、庶務係、記録係、衛生係など、全員が必ず何らかの役割を兼任します。

我々が一番気をつけているのは、生徒たちになるべく早い段階で自分の“居場所”を見つけさせること。そして「これがやりたい」と思えることに出会わせることです。

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柳沢幸雄 [東京大学名誉教授]

 

東京大学名誉教授。開成中学校・高等学校校長。シックハウス症候群、化学物質過敏症に関する研究の世界的第一人者として知られる。1947年、疎開先・千葉県市川市の母の実家で出生。1971年、東京大学工学部化学工学科を卒業後、日本ユニバック株式会社にシステムエンジニアとして勤務し、激務のかたわら、週15時間英語の勉強に打ち込む。1974年、水俣病患者を写したユージン・スミスの写真に衝撃を受け、化学工学を勉強すべく、東京大学大学院工学系研究科の修士課程・博士課程に進学。この頃、弟と一緒に学習塾の経営を始める。東京大学工学部化学科の助手を経て、1984年にハーバード大学公衆衛生大学院環境健康学科の研究員の職を得て、家族を連れ渡米。その後、ハーバード大学公衆衛生大学院環境健康学科の助教授、准教授、併任教授として空気汚染の健康影響に関する教育と研究に従事、学生による採点をもとに選出される「ベストティーチャー」に数回選ばれる。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻教授に就任。2011年より現職。著書に、『東大とハーバード 世界を変える「20代」の育て方』(大和書房)、『ほめ力』(主婦と生 活社)、『CO2ダブル』(三五館)、『化学物質過敏症』(共著、文藝春秋)他多数ある。

 


開成学園校長 柳沢幸雄さんインタビュー連載 子どもに「一生モノの自信」をつける方法

変化の激しい先の見えない時代を生き抜いていける、「一生モノの自信」をわが子につけさせたい。そう願う親御さんは多いはず。ブレない自信とは何か? 自信はどのように生まれるのか?そのために親がしてやれることは何か?「一生モノの自信」をつけさせる秘訣を、2011年から開成学園の校長を務められている東京大学名誉教授・柳沢幸雄先生に、うかがいます。

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