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宝珠山卓志 モバイルフロンティアを駆け抜けろ!

2020年のモバイル革命を先取りしてみよう(前編)

宝珠山卓志 [株式会社D2C 代表取締役社長]
【第16回】 2014年6月6日
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もうすぐ登場する
4G世代のスマートフォン

 いま、話題の1つに米国のSpike Aerospaceが開発を進めている超音速プライベートジェット機「Spike S-512」がある。巡航速度マッハ1.6のプライベートジェットで、東京~ロサンゼルス間を8時間で結ぶ。このプライベートジェット機が秀逸なのは、客室キャビンに窓がない点だ。窓代わりに薄型ディスプレイが配置される。そこには機外に設置されたカメラからの映像が映し出されるが、見たくなければ消すこともできるし、別の映像を映すことも可能だ。

 一度はこんなフライトをしてみたいものだが、ここまで特別な話とはいかないまでも、日常生活でも、スマートフォンやタブレットやOculusRiftのような端末をベースに、将来は今とは全く違った生活シーンを随所で体験することができそうだ。そのベースとなるのが、通信速度だ。

 2016年からNTTドコモなど4社が参入して、第4世代(4G)携帯サービスをスタートさせる予定だ。自宅や職場の光ファイバー回線と同程度の速さが屋外でも利用できるようになる。

 現行の最速方式はNTTドコモが開発したLTE。これをKDDIやソフトバンクモバイルはすでに4Gと呼ぶが、総務省は3.9G、NTTドコモはスーパー3Gと呼んでいる。

 LTEは、Long Term Evolutionの略で、通信スピードは75Mbps~100Mbps。NTTドコモのサービスではXi(クロッシイ)、KDDIではau4G LTE、ソフトバンクモバイルではソフトバンク4G LTEがこれにあたるのだが、ユーザーへの誤解はかなり生じてしまっていると思われる。これは早急に是正すべき点である。

 日経BPコンサルティングが今年5月12日、「第3回全国LTE/4Gエリア調査」の結果を発表した。

 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのスマートフォンについてLTE/4Gの通信速度などの実態を調べたものだ。詳細はそちらの結果を参照いただきたいが、結果を見ると、データ通信のダウンロード(下り方向)速度はNTTドコモが、アップロード(上り方向)速度はソフトバンクモバイルがそれぞれ1位になった。これが、2014年現在の日本のモバイル通信環境であり、世界でも国中がここまで高速ネット環境の国はあまり存在しないのではないか?

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宝珠山卓志[株式会社D2C 代表取締役社長]

1972年2月9日生まれ・東京育ち・妻と子供一人・趣味はシャンパーニュ。
1995年早稲田大学社会科学部卒業後、電通入社。マーケティング局配属後、第7営業局NTTドコモ担当。2000年D2Cへ出向。営業部長、営業推進部長を経て、2004年取締役COOに就任。2010年代表取締役に就任。現在に至る。


宝珠山卓志 モバイルフロンティアを駆け抜けろ!

モバイルマーケティングの第一人者が、業界動向や日々の話題にふれつつ、日本あるいは日本企業が持っている力の再検証と、それらを踏まえたグローバル市場における日本企業のポテンシャルを前向きに検証していく。

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