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シェールオイル増産で需給緩和
原油価格夏すぎには低下の公算

芥田知至 [三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員]
2014年6月9日
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 米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は、5月初めに1バレル当たり99ドル前後まで下落していたが、その後は上昇傾向で推移し、105ドルに近づいている。

 WTI原油の受け渡し地点であるクッシングにおける原油在庫が減少傾向で推移していることが相場の押し上げ要因になった。

 クッシングでの原油在庫の減少が続いているのは、原油を輸送するパイプラインの輸送能力が向上したためだ。今年1月に、トランスカナダ社は、キーストーンXL・パイプラインの南側部分であるガルフ・コースト・パイプラインを稼働させた。

 キーストーンXL・パイプライン全体は、カナダのアルバータ州のオイルサンド原油と、米国のノースダコタ州などのシェールオイルを、米国のメキシコ湾岸の製油所に輸送するものであるが、国境をまたぐ計画であることから米国大統領の承認を得る必要がある。しかし、2008年の承認申請以来、承認の判断は先送りされてきた。このため、米国内で完結し、大統領の承認が不要な南部分の稼働が先行することになった。

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