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金融市場異論百出

「今はつらいが、また戻るさ」
楽観残る英国経済の不安の種

2009年12月3日
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 出張でロンドンに来ている。この季節は日が沈むのが早い。午後4時頃にはかなり暗くなってくる。しかし、街の様子は意外に明るい。

 平日の夜7時にコベントガーデンの地下鉄駅改札口で知人と待ち合わせをした。同じように待ち合わせをする人びとでごった返していた。ムール貝がうまいと評判のレストランに連れていってもらったが、広い店内は仕事帰りのビジネスパーソンでいっぱいである。

 英国の第3四半期GDPは市場予想を下回るマイナス0.4%だった。6期連続のマイナスだ。金融市場は先行きを不安視しており、ポンドは下落している。しかし、一般のロンドンの人びとのマインドはさほど悲観的になっていない。

 1992年から2008年第1四半期まで、英国ではGDPのプラス成長が続いた。他のG7諸国は経験したことがない過去最長の景気拡大だった。このため、「今はつらいけど、また戻るさ」といった漠然たる楽観論が一般の人びとにまだ残っている。日本人はバブル破裂以降、すっかり自信をなくしてしまったが、それと対照的だ。

 英政府、イングランド銀行は、そういった楽観マインドが残っている間に、景気回復を実現したいところであろう。そうしないと、消費などがスパイラル的に悪化していく恐れがある。しかし、この国は金融産業が活性化しなければ成長戦略を描きにくい。

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