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「統合後の姿は見えていない」
――川上量生ドワンゴ会長インタビュー(下)

週刊ダイヤモンド編集部
2014年6月30日
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動画共有サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴと、出版・映画・ゲーム大手KADOKAWAが今年10月に経営統合する。前回に続き、その舞台裏をドワンゴ創業者の川上量生会長に聞いた。(聞き手/週刊ダイヤモンド編集部 小島健志)

かわかみ・のぶお
1968年愛媛県生まれ。91年京都大学工学部卒業、ソフトウェアジャパン入社。97年ドワンゴ設立、代表取締役社長。2000年代表取締役会長、06年末ニコニコ動画を開発してサービス開始。11年スタジオジブリ入社、鈴木敏夫プロデューサーに「見習い」として師事。
Photo by Naoyoshi Goto

──KADOKAWAとのなれ初めについて教えてください。

 もともとは、ドワンゴが10人ぐらいの小さな会社のとき、佐藤(辰男・KADOKAWA取締役相談役)さんに役員を引き受けてもらったのがきっかけです。今では、僕の次に役員歴が長いのが佐藤さんというくらい。その縁で、角川(歴彦・KADOKAWA)会長を紹介してもらいました。両社が一緒になるという話は、何年も前からありましたが、本格化したのは、今年の初めになってからです。

──それまでに、なぜ話が進まなかったのですか。

 ドワンゴに、過去の「負の遺産」があり、整理しないといけないことがいろいろとありました。「ニコニコ動画」も黒字化していたのですが、僕がお金を使うので、利益が安定していませんでした。

──その代表例が、約10万人を動員したものの、大赤字のリアルイベント「ニコニコ超会議」です。

 投資自体は意味があったのですが、このようなことがあると、みんな無駄遣いを始めるし、全体的なモラルが低下してしまった。そこを、荒木(隆司・ドワンゴ社長、エイベックス出身)さんに、引き締めてもらいました。無駄遣いをやめ、きちんともうける体質の会社になりました。そこで、今回、経営統合まで踏み込もうという決断に至りました。

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