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【ドワンゴ】
「ガラパゴス化」したニコニコ動画が成長
事業基盤は大きく変化

週刊ダイヤモンド編集部
【第147回】 2013年12月26日
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かつて、「着メロ」で一世を風靡したドワンゴが新たな局面を迎えている。企業の収益基盤も厚くなり、日本を代表するコンテンツ企業として、名実共に成長してきた。

 12月10日、東京・六本木のとある会場に、安倍晋三首相が現れた。といっても、政治が目的ではない。将棋のプロ棋士とコンピュータが対戦するイベントで、安倍首相が先手と後手を決める役目を担ったのだ。

 これは、将棋界で今、最も注目を集めている「将棋電王戦」と呼ばれるイベントだ。

 今春、プロ棋士5人とコンピュータ5台による戦いが行われ、1勝3敗1分でプロ棋士が敗北するという事態となった。

 その対局は、インターネット上で生中継され、延べ230万人以上が固唾をのんで見守った。歴史のある将棋の戦いにおいて、これまでにない手がいくつも繰り出され、人間が敗れるというドラマも相まって、大きな反響を呼んだのである。

 そこで来春、プロ棋士らは新たな布陣で挑むことになったのだが、実は、この大会を主催しているのは、動画共有サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴだ。

 2006年末にスタートしたニコ動は、動画の上にコメントを打ち込めるのが特徴。動画を投稿した利用者がすぐにその反応を得られるため、投稿者と視聴者の一体感が醸成されて、独自のコミュニティをつくってきた。そこではバーチャルアイドルも誕生し、CD化までされた。

 「ニコニコ生放送」というスポーツや国会討論などの生中継も大人気だ。国政選挙で、各政党の党首討論会も行って話題を呼んだ。さらには、リアルのイベントも開催し10万人を動員、ネットへの誘導も成功させている。

 こうした結果、ニコ動の1人当たりの訪問時間は1時間40分に達して、世界最大のYouTube(ユーチューブ)を上回り、国内トップに躍り出ている(図(1))。

 ニコ動の3大コンテンツといえば、アニメと将棋、政治。一見脈絡がないようだが、ここにドワンゴの戦略が見え隠れする。

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