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嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え
【第11回】 2014年7月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
古賀史健,岸見一郎 [哲学者]

衝撃のアドラー心理学
小林麻耶が自分を嫌う意外な「目的」とは?
小林麻耶×岸見一郎×古賀史健 鼎談(前編)

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35万部のベストセラーになった『嫌われる勇気』。フロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称され、自己啓発の源流とも呼ばれるアドラーの思想を紹介した同著の反響は大きく、著名人のなかにもファンがたくさんいます。その一人が、フリーアナウンサーの小林麻耶さん。付箋をぎっしり貼った同著を持参した小林さんは、いったいアドラー思想のどのような部分に惹かれたのでしょうか。著者である岸見氏、古賀氏との鼎談を、2回に分けてお届けします。(構成:宮崎智之、写真:田口沙織)

転校先で嫌われるのが怖かった
幼少時代の記憶

小林麻耶(こばやし・まや)
フリーアナウンサー、キャスター。1979年新潟県小千谷市生まれ。青山学院大学文学部英米文学学科卒業後、2003年TBSに入社。「チューボーですよ!」「世界・ふしぎ発見!」「王様のブランチ」など数多くの人気番組で活躍。2009年3月にフリーとなった後も「総力報道!THE NEWS」「がっちりアカデミー」「小林麻耶の本に会いたい」など、ニュース、バラエティとマルチに活躍している。現在は「バイキング」「ポップメイカー」などに出演中。オフィシャルブログ「まや★日記」

小林麻耶(以下、小林) 先日、偶然ダイヤモンド社の編集者さんとお会いしたときに、「私、『嫌われる勇気』のファンなんです」とそれこそ勇気を出して手を上げさせていただいたことがきっかけで本日の鼎談をセッティングしていただくことになりました。

古賀史健(以下、古賀) とても光栄です。

岸見一郎(以下、岸見) 小林さんとお会いできてうれしいです。

小林 しっかりお話しできるか心配なのですが、まずはお二人に「本当にありがとうございます」ということをお伝えしたいです。この本に出会って、アドラーの考え方を知ることができたことで、自分の人生に光が見えてきたような気がします。大学生のときにカーネギーの『道は開ける』や『人を動かす』に出会って以来、自己啓発書を読むようになり、ビジネス書などもすごく好きでした。社会人になってからは本を開いた瞬間に違う世界に連れて行ってくれる小説を好んで読んでいました。

古賀 なるほど、本がお好きなんですね。

小林 TBSに入社し、本当にありがたいことにたくさんの仕事をさせていただきました。その一方でプライベートの時間はほとんどありませんでした。『嫌われる勇気』のなかの言葉を借りると「他者の人生を生きていた」ような状態だったのかもしれません。退社し、自分の時間がゆっくり取れるようになったことで、「自分の人生ってなんだろう」「幸せってなんだろう」とか深く考えるようになり、再びたくさんの自己啓発書を手に取るようになって。その都度、そこに書かれていることを実践してみるのですが、「あれ? この方法は、この人には当てはまっても、あの人には当てはまらないぞ」みたいな疑問が浮かんでくるようになってしまったんですね。

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古賀史健 (こが・ふみたけ)

 

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。

 

岸見一郎[哲学者]

きしみ・いちろう/1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。


嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。

「嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え」

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