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三谷流構造的やわらか発想法

男性が「赤ちゃんの気を惹く」ための3つの壁!
~電車で学ぶイマドキの若者事情【母子編】

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第92講】 2014年8月7日
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電車の中の6ヵ月児はキョロキョロしている

 ある週末の朝、電車に乗りました。結構混んでいて、赤ちゃん連れのお母さんや家族も。隣に立ったお母さんも、赤ちゃんをだっこバンドで前に抱えていました。「誰も席を譲らないとは!」と憤慨しましたが、座っているのが子ども連れや年配者ばかりで、まあそこはヨシとしました。

 私はお母さんの斜め後ろに立っていて、ちょうど赤ちゃんの顔が見える位置です。混んでいるので本も読めず、仕方ないのでスマートフォンでもいじろうかと思いましたが、キョロキョロしていた赤ちゃんと、ふと目が合いました。なんとも、まん丸な顔で、唇はちっちゃく富士山型で、かわいいことかわいいこと。

(こももです。写真は本文の内容とは関係ありません)

 じ~っと見つめられたので、思わずそこから遊んでしまいました。

赤ん坊の集中が継続する時間は極めて短く、ほんの数秒変化がないと、飽きて次に向かいます。だから、子どもはテレビやビデオが大好きです。どんどん画面が変わって、刺激が続く*1)ので。

 でも電車の中には「変化」がありません。だから赤ちゃんは必死で顔を巡らせて、キョロキョロしているのです。

私は、この赤ちゃんの気を惹き続けるために、数秒ごとに「変化」をつけるべく、頑張りました。

・目を開けたり閉めたり
・笑ったり困ったり
・ほっぺたを膨らましたり口を尖らせたり

要は百面相です。都会の電車内でやるには多少危険な行為ですが、赤ちゃんの気を惹くためです。多少のリスクはとりましょう。赤ちゃんは、動くものが好きなのです。

*1 ただし、刺激が強すぎて受動的となり、脳の活動としては低下する。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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