ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
元法制局キャリアが教える! 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方
【第2回】 2014年9月17日
著者・コラム紹介バックナンバー
吉田利宏

法律で使う「この漢字」、あなたは読めますか?

1
nextpage

「瑕疵」や「欠缺」「根抵当」といった法律用語を、交渉や商談といったビジネスの場などで使えれば「こいつはデキる?」と周りの見る目も変わるはず。今回は民法や行政法など、法律で使われる読めそうで読めない漢字を紹介する。これだけ読めれば、もう読み間違いで恥ずかしい思いをすることはないはず。早速、どれだけ読めるかチェックしてみよう。

法律で使える漢字は決められている

 法律には難しい漢字がたくさん使われているイメージがあると思いますが、実は法律で使われる漢字については、内閣の法律案作成を取り仕切る内閣法制局が定めた基準があります。「法令における漢字使用等について」(平成22年11月30日決定)がそれです。

 この決定は、法律、政令、条約を対象としていますが、府令、省令や条例もこの基準にならっています。この決定では、法律に使える漢字の種類は、常用漢字表(平成22年内閣告示第2号)に基づく漢字とされています。その他の具体的な決定の内容についてはここでは触れませんが、ご興味のあるかたは調べてみてはいかがでしょうか。

ひらがなを漢字に直すだけでも立派な「法律改正」です

 さて、条文を読んでいると、同じ法律のなかでバラバラなものがあることに気づきます。でも、それはしかたのないことなのです。

 実は、単にひらがなを漢字に直すだけでも、立派な法律改正です。国会を通さなければなりません。そのため、漢字の使い方の改正は、その部分(普通は、その「項」)に、たまたま内容の改正があるときに限り行われてきました。つまり、いつまでも内容の改正がない部分の漢字は、古いままで残ることとなるのです。

法律に使われているこの漢字、読めますか?

 法律を勉強し始めた頃、漢字が読めなくて困ったものです。なんとなく恥ずかしくて、先生にも友達にも聞けないし……。実際に大学のゼミで教授に漢字を読み間違えを指摘されて恥ずかしい思いをしたことがあります。

 今回は、法律で使われる漢字の「読みがな練習帳」です。とりあえず、読めれば大丈夫。これらの漢字が全部書けなくても大丈夫です。私だって読むのが精一杯の漢字があります。でも、こんな漢字をさらっと読むことができれば、周りの見る目も変わってくること間違いなしでしょう。

 まずは憲法から見ていきましょう。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
まいにち小鍋

まいにち小鍋

小田真規子 著

定価(税込):本体1,100円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
簡単で安くて、ヘルシー。ポッカポカの湯気で、すぐにホッコリ幸せ。おひとりさまから共働きのご夫婦までとっても便利な、毎日食べても全然飽きない1〜2人前の小鍋レシピ集!「定番鍋」にひと手間かけた「激うま鍋」。元気回復やダイエットに効く「薬膳鍋」や、晩酌を楽しみたい方に嬉しい「おつまみ鍋」など盛り沢山!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


吉田利宏(よしだ としひろ)

元衆議院法制局参事
1963年神戸市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、衆議院法制局入局。以後15年にわたり法律案や修正案の作成に参画。現在、著述、講演活動を展開。早稲田大学エクステンションセンター講師、自治体研修講師・各種審議会委員。
主な著書に、『元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術』(ダイヤモンド社)、『つかむ・つかえる行政法』(法律文化社)、『法令読解心得帖』、『法実務からみた行政法 エッセイで解説する国法・自治体法』(いずれも共著・日本評論社)、『新・法令用語の常識』(日本評論社)など多数。


元法制局キャリアが教える! 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方

これまで誰も教えてくれなかった「法律を読むセンス」と「リーガルマインド」を最短で養う方法。法律を読むセンスは、多く時間と労力をかけて法律や条文に触れることでいつの間にか身につくもの。しかし、初学者に冷たい法律の世界では、多くの人がそれを体得する前に挫折してしまうのが現状です。そんな法律学習の世界に革命を起こすメソッドを公開します。

「元法制局キャリアが教える! 法律を読むセンスの磨き方・伸ばし方」

⇒バックナンバー一覧