アベノミクスといわれても、実際の給料はなかなか上がらないのが現実だ。物価だけ上がって、収入上昇が見込めない中で、どうやって暮らし向きをよくしていけばいいのか。『貯金ゼロ・安月給でも年収2000万円稼げるすごい手法』を上梓した堀口博行氏に、給料以外で収入を得るコツを聞いた。

医者や弁護士でなくても
高収入を得る手立てはある

 副業で年収2000万円を超えているというと、みなさんはどう思われるでしょうか。普通の人は1000万円の年収を簡単に得ることはできません。とくに田舎では、医者や弁護士、儲かっている会社の社長でもない限り、そんな高額の収入にはなりません。

 では、医者や弁護士になれるのかといえば、普通の人はそんなによい頭脳を持ち合わせていません。会社をつくって役員報酬を1000万円以上もらうのも、そうそう簡単ではありません。儲かるビジネスを見つけるのにも、頭のよさが必要です。

 もちろん、私も頭がいいわけではありません。私は工学部の出身で、専攻は土木工学科です。高校1年の頃「あんな偏差値が低い大学に誰が行くんだろう」「土木ってダサいね」と笑っていた大学です。

 もともと自分で選んだ大学ではなく、父親に「担任の先生が推薦で行けると言っているんだから、行きなさい! 土木だから、卒業したら北海道開発局に入れるぞ!」と、半ば無理やり入らされた大学なのです。

 案の定、勉強したくないことを勉強しなければならないので、「とにかく単位を取って卒業しよう」というのが目標になりました。

 私が通っていた大学の工学部には、建築、機械工学、電気工学、応用電子工学などの学科もありますが、その中でも土木工学科は、頭がよくない学生が最も多く在籍している学科でした。適当に勉強して、適当に卒業しようという学生が多く、先生方もその方針だったので、大学で無駄に時間を拘束されることもなく、授業が終わり次第、帰宅していました。そのため、アルバイトをどんどんやってお金を貯めることができたわけです。