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パクリが横行するSNS業界でグリーが決意した訴訟の波紋

【第47回】 2009年10月6日
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 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と無料ゲームを組み合わせた「GREE」を運営するグリーが、ライバルで「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)を著作権等侵害で訴えると発表した。

 SNSとは、インターネットを介して会員同士が交流するサービスで、GREEとモバゲーは会員数が共に1500万人と大手。携帯電話から利用する会員が多く、無料ゲームを豊富に揃えている点も共通している。

 グリー拡大の原動力となったのは「釣り★スタ」というゲーム。同社は、モバゲーの「釣りゲータウン2」がこれに酷似していると訴えている。

 じつは、両社の騒動にかかわらず、SNS内のゲームはそっくりなものも多く、「コピーしても大丈夫、という風潮がまかり通っている」(IT業界関係者)。

 そもそも、SNSに無料ゲームを組み合わせるモデルはDeNAがグリーに先駆けて開始していた。グリーが同様のサービスを開始した際には、モバゲーにそっくりだとの声も多かった。

 かつて、DeNAの幹部とグリーの田中良和社長が参加したパネルディスカッションでは、モデルをまねしたのではないかと、DeNA幹部が田中社長に面と向かって、非難したこともあるほどだ。

 もっとも法的には、ビジネスモデルの模倣が責められることは少ない。同様に、ゲーム画面が著作権や意匠権で完全に保護されるかは、意見の分かれるところだ。それでもグリーが訴訟を決意したのは、パクリが横行するこの業界でも看過できないほど今回のケースが似過ぎていたからだ。

 しかし、過去の経緯や心情からすれば、DeNAが簡単に頭を下げることはなさそうだ。

(『週刊ダイヤモンド』編集部  清水量介)

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