ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
初心者でもできる安心投資の鉄則
【最終回】 2007年11月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
金田健志郎

うまい話には気をつけろ!

1
nextpage

 シロウトの個人投資家が投資をする場合には、

 長期投資に徹する

ことを強く薦めます。なぜなら、

 「手数料」や「税金」がかなりかかる

ためです。仮に投資で儲かったとしても、「手数料」や「税金」を考慮すればマイナスということもありえます。インターネット上での日本株、為替、先物などの取引は、近年、手数料が大きく下がってきており、多くの人が売買を楽しんで(?)います。しかし、いくらネットトレードだといっても、やはり短期売買では、

 「手数料」が大きなネックになる

ことを頭に入れておく必要があります。さらに、

 損益が実現するたびに「税金」がとられる

ので、よほどの自信がある人でない限り、シロウトには短期売買はお薦めできません。さらに節税を心がけるならば、税務上、相互に損益が相殺できるものをポートフォリオに入れるのが得策です。例えば、個別株式、ETF、J-REIT、海外のヘッジファンド(会社型で上場分のみ)などです。

日本の国が向かっている
おそろしい方向

 現在の日本の債務は、2007年6月末で約836兆円もあるのです(財務省統計資料「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」より)。といっても、ピンとこない人も多いと思いますが、これを国民1人当たりの借金に換算すると約640万円になるのです。4人家族を標準とすれば、1世帯当たり2500万円以上の借金を負っていることになります。また、国内総生産(GDP)比で見た債務は163%(欧米では30~70%)という、驚くような数値になっています(OECD調べ)。まさに借金漬けです。個人で言うと、サラ金地獄の手前の危機的な状況にいます。

 このような巨額の負債を返済していくためには、(1)景気を良くして税収を増やす(景気が良くなる→会社が儲かる→より多くの税金を支払う)か、(2)インフレを誘引する(インフレによって国の借金の価値を下げる)か、または、(3)増税するしかないわけです。

 (1)景気の回復は一朝一夕にできるものではないし、また、(2)インフレを誘引すれば債券が下落し、国の利払い負担が増加するので困ります。となると、政府にとっては、(3)増税策しかないのです。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


金田健志郎

国内外の著名金融機関にて、株式、債券、為替、デリバティブといったさまざまな投資に携わってきた経験を通じ、独自の投資スタイルおよび投資哲学を確立。高度な技術をベースとしつつ、長期の定性判断に100%こだわった投資手法による、リスクを抑えた高収益の運用が特徴。現在も巨額の資金運用に従事している。米国証券アナリスト(CFA)。


初心者でもできる安心投資の鉄則

はじめの投資は安全第一!安心してできる投資法にトコトンこだわりました!大手金融機関のプロが、自分の会社でも薦めない投資商品をこっそり教えます。

「初心者でもできる安心投資の鉄則」

⇒バックナンバー一覧