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本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門  やりなおす経済史
【第1回】 2014年10月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
蔭山克秀

経済史は欲望のドラマだ!
「今」につながる資本主義の歴史を
ダイジェストで一気に読む
第1回 講義の前に

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この世は勝ち組と負け組に分かれる、残酷な弱肉強食社会である。でも、この社会がどのように生まれたのか、なぜ今のような仕組みになっているのか、最低限の教養として知っておきたいところ。経済についてよくわからないまま社会人になってしまった人に、代ゼミの人気No.1講師が面白くわかりやすく教える、「経済史」学びなおし講義。

 僕たちは今、資本主義社会の中にいる。考えてみれば資本主義というのは、おかしな考え方だ。なぜなら資本主義では、企業が倒産し、失業者が増え、貧困にあえぐ人が多ければ多いほど“健全に発展している”と表現するからだ。

 なぜか? それは資本主義が“競争”を基本原理としているからだ。競争は人間を勝ち組と負け組に分け、その競争が進めば進むほど、勝ち組の数は少なくなる。それが競争のルールであり、それが守られている状態を“健全”という。

 そりゃそうだ。夏の甲子園のトーナメント戦で、最後にPL学園だけが残っているのを見て「おかしい」なんて言うやつはいない。なぜならみんな、競争のルールを理解し、最後に残っている者が競争の勝者であることを認識しているからだ。資本主義の自由競争だってそれと同じだ。何ら変わるところはない。

 では、なぜ僕らは競争社会をよしとするのか? それは人間が元来、利己的で欲望まみれにできているからだ。僕が大学の経済学部でいちばん最初に学んだことは、「経済学は欲望の体系である」ということだった。そこには個々の利己心のみが入り乱れ、みんな少しでも人より得したい、自分だけ幸せになりたい、社会的に成功したいと考えて行動する。それが人間の本性であり、経済学の本質なのだ。

 それは違う! 俺は全人類が幸せになることを心から願っている! こう反論する人もいるだろう。でもそんな人は、逆を考えてみればいい。つまり「みんなで得をする、みんなで成功する」ことができるかと。そうすればその考えが、いかに実社会でリアリティがないかに気づくはずだ。

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蔭山克秀(かげやま・かつひで)

 代々木ゼミナールで圧倒的な人気を誇る公民科No.1講師。政経だけでなく倫理、現代社会もこなし、3科目すべての講義がサテライン衛星授業として、全国の各代ゼミ校舎に映像配信されている。語り口の軽妙さ、板書の確かさ、内容の面白さとわかりやすさで他の追随を許さず、生徒たちからも「先生の授業だけ別次元」と高い評価を受ける。参考書や問題集の執筆も非常に多く、合計20冊近く刊行されている。代表作は『人物で読み解くセンター倫理』『蔭山のセンター現代社会』(以上、学研教育出版)、『蔭山克秀の政治経済が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)など。

 なお本書にも書いてあるが、大学時代は麻雀とパチスロに熱中しすぎて3年留年。おかげで就職活動がバブル崩壊元年にずれ込んで凍死するという、絵に描いたようなクズ学生だった。その後、塾講師を経て代々木ゼミナール講師に。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。愛媛県新居浜市出身。


本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門 やりなおす経済史

経済史は欲望のドラマだ! 代ゼミ人気No.1講師が教える、歴史の流れと「なぜ?」がわかる、社会人のための学びなおし講座。世界恐慌、バブル崩壊、リーマン・ショック、アベノミクス…歴史のストーリーで学ぶ、マンガのように面白い世界抗争劇。封建制からアベノミクスまで、ビジネスパーソンが教養として最低限知っておくべき、1300年の物語を2時間で一気に学ぶ。本連載は書籍より一部を抜粋して紹介する。

「本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門 やりなおす経済史」

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