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「保育所騒音トラブル」が脅迫事件、訴訟にも発展
子どもたちの声は“騒音”なのか

小川 たまか
【第194回】 2014年10月21日
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 今月1日、東京都国分寺市で、認可保育所の保護者を手斧で脅迫したとして40代の男が逮捕された。この男は約5年前から、保育園の騒音に関する苦情の電話を市にかけていた。犯行当日にも市側が保護者に対し、「(苦情があったため)帰り道は静かに」という内容のお知らせを配布していたという。

 神戸市や練馬区では保育所の騒音トラブルに関する訴訟も起こっており、保育所側では新設にあたって近隣からの反発に苦慮することも少なくないようだ。『子供の声は「騒音」か…脅迫、訴訟、保育所そばに「ドクロ」「般若」の看板まで』(産経新聞)の記事内では、「いい場所を見つけても、近隣にあいさつに行った際、『迷惑料を払えば目をつぶる』というような住民がいた場合、設置をあきらめる」という保育所側のコメントも紹介されている。

「どんな人間も最初は子ども」
子どもの声が騒音なら少子化は当たり前?

※Yahoo!の意識調査のデータを元に編集部で作成(10月20日14時時点)

 「子どもの声はうるさい」「親のしつけがなっていない」と言う人がいる一方で、「子どもは騒ぐもの」「自分も昔は子どもだった」と、ある程度寛容になるべきだと言う人もいる。子どもの声は騒音なのか。Yahoo!の意識調査では、「あなたは、子どもの声を騒音だと思ったことがありますか?」という問いに対して、10月20日14時時点で40770票が集まっている(男性74.2%、女性25.8%/調査期間は10月16日~26日)。

 結果は「ない」が51.8%、「ある」が48.2%。わずかながら、騒音だと思ったことがないという人が多数派となった。アンケートには次のようなコメントが寄せられている。※コメントは全て原文ママ

 「どんな人間も最初は子供だったんですし我慢するべきじゃないかな」

 「この結果には少々ショックを受けた。子供の声を騒音だと思う人が50%を超えている様な社会なら、少子化も当たり前だな。子供を大事にしていこうという意識が根底にある社会ならこういう結果にはならない」

 「公共の場で親がいて傍若無人に振る舞うのはどうかと思うけど、保育園等での歓声まで騒音扱いするなんて日本人としての温かさは何処にいってしまったのだろうと思う」

 「『煩音(はんおん)』という言葉を聞いたことがあります。とある大学教授の造語ですが、騒音とは違い、心理状態や人間関係によって煩わしく聞こえる音のことを指すそうです。近年取り上げられる『子どもの声』は、まさに煩音と呼べるのではないでしょうか」

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