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社内政治の教科書
【第2回】 2014年11月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

「立場の弱い人」を敵に回すと怖い!
社内で「安定的な地位」を保つ方法

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社内政治は栄枯盛衰――。後ろ盾になってくれている有力者もいつかは退職します。あるいは、突然亡くなるかもしれません。そのとき、あなたの政治的立場は一気に崩壊し、「悲惨な立場」に立たされるかもしれません。そんな状況を生まないために、課長時代にしかできないことがあるのです。

最悪の処世術とは何か?

 権力者の信頼をいかに勝ち取るか──。
 これが、社内政治においてもっとも重要なポイントです。

 いくら実務能力に優れていても、権力者の不信を買っている人物が重用されることは期待でません。権力者は常に、自分が信頼できる者を用いて仕事を進めようとするからです。身も蓋ものない話ですが、これが現実です。ですから、権力者とのパイプをつくる努力はひそかに進めるのが賢明です。ただし、注意が必要です。そこには大きな落とし穴があります。

 あなたの会社にもいるのではないでしょうか?
 有力な人物にすり寄って、自分の立場を守ろうとする人物が。なかには、有力者の虎の威を借りて、若い人たちに高圧的に接するような人もいます。あまり仕事ができず、臆病な人物がすがりがちな処世術かもしれません。しかし、これは処世術としては最悪の選択です。

社内政治は栄枯盛衰です。

 頼りにしている有力者もいつかは退職する日を迎えますし、高齢の役員であれば突然亡くなるかもしれません。あるいは、その有力者が政争に敗れ、失脚することだってありえます。もちろん、定年を迎えるまで、すがっている有力者の威光が衰えないこともあるかもしれませんが、それはむしろ稀なことです。特定の有力者にすがるのは、ヘタな博打を打つようなものなのです。

 有力者の後ろ盾を失ったとき、彼らの多くは悲惨な立場に立たされます
 新しく台頭した有力者に疎んじられたときはもちろんのこと、新たな権力者にすり寄ることに成功したとしても、その序列のなかでは低位に甘んじざるをえません。むしろ、寝返ったことで、その存在はより一層軽んじられることになるでしょう。

 上層部との関係で苦しい立場に立つだけではありません。
 より深刻なのは、若い人との関係です。それまでは、後ろ盾となっていた有力者を恐れて、彼に従順なふりをしていた若い人たちが反発をあらわにし始めます

 日常的な仕事ですら、進めづらい状況が生れるかもしれません。その結果、上層部は、職場をうまくまとめられない彼に対する評価を下げることになります。こうして、職場で孤立を深める結末を迎えるのです。その時になって、若い人を蔑にしてきたことを後悔してももう遅いのです。

 ですから、権力者とのルートを築く前に、自分より立場が「下」の人々の支持を得ておくことがきわめて重要です。組織の「民意」を得ておくのです。

「課長」というポジションは、この「民意」に直接触れることができる最後のチャンスであることが重要です。部長以上になると、一般社員と触れ合う機会は極端に減ってきます。それ以降は、それまでに獲得した「民意」をベースに、上層部での政治を戦うほかないのです。ですから、課長時代にできるだけ「民意」を集められるように、意識的に行動しなければなりません。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
株式会社セレブレインホームページ
高城幸司氏ブログ

 


社内政治の教科書

社内政治――。ネガティブな印象をもつ言葉ですが、実は「政治力」がなければ管理職は務まりません。どんなに優れたアイデアがあっても、組織を動かせなければ何ひとつ実現できないからです。部署間対立、横暴な上司、反抗的な部下……。こうした「現実」のなか社内政治を生き抜く鉄則を紹介します。

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