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【第2回】 2014年10月30日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

「縁故採用」のすすめ
自社に合った人が採れる!

採用手法が多様化し始めている。「みんなと同じ」やり方を長く続けてきた企業の多くが、自社に合った人材は、自社ならではの選考手法でなければ採れないのでは?と思い至った。ミスマッチがなぜ発生するか。その理由に気づき始めたとも言えるだろう。

本稿では、昔懐かしい「縁故採用」について、再評価を試みたい。 

岩波書店の縁故採用は
本当にいけないことなのか?

 やや旧聞に属するが、岩波書店が2013年卒採用において、「岩波書店著者あるいは岩波書店社員の紹介状」を応募要件とし、話題となった。

 かつて出版を希望していた者にとっては、既視感にあふれる事案だった。

 その昔、岩波書店は同じような条件を入社希望者に課しており、それがクリアできずに諦めた学生は数多かった。

 私も「それじゃあ岩波は無理だな」と瞬時に諦めた学生の一人だ(岩波のようなカタい出版社は、はなから志望対象ではなかった、というのが真相であるが)。

 三十数年前でさえ、公然と縁故募集を謳う企業は多くはなかった。縁故募集とは、テーブルの下で交わされる密約のようなケースがほとんどだったと思う。

 その当時、岩波書店の縁故採用は、批判されることはなかったように思う。「あの会社はいつもそうだよね」と、出版希望の学生はみな認識していたはずだ。

 それから30年経ち、2013年の岩波書店の方針発表は大きな反響を呼んだ。有体に言えば、「非難囂々」だった。

 「アンフェアである」、「クローズドな採用手法はいけない」、「上位校の学生が有利になる」、「排他的ではないか」。そんな批判がネット上を飛び交った。

 しかし、本当にそうだろうか。

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


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就職サイトを活用した「ネット採用」が定着して、およそ15年。企業にとっては採用を効率的に進めるうえで、欠くことのできないツールと認識されていま す。しかしながら、昨今では、その弊害も指摘されるようになりました。自社に最適な人材を確保するためにふさわしい方法は何か。そのことをあらためて検討する必要がありそうです。

 

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