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武器としてのビジネスモデル思考法
【第1回】 2014年11月17日
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川上昌直 [兵庫県立大学経営学部教授]

「ビジネスモデル」を理解しよう

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「ビジネスモデル」とは何ですか? こう訊かれて即答できる人は少ないだろう。実のところビジネスモデルの定義は、経営学の専門家の間でも様々ある。あえて一言で言うならば、「儲ける仕組み」。もう少し付け加えるなら、「顧客に満足を与え、企業に利益をもたらす仕組み」といえる。
本連載では、そもそもビジネスモデルとは何か、なぜ今、ビジネスモデル思考が求められるのか、どうすればそれを身につけられるのかについて、皆様とともに考えていきたい。
2回目からは、星野リゾート代表 星野佳路氏、ゼビオ社長 諸橋友良氏らにご登場いただき、筆者との対談形式で、自社で実践しているビジネスモデルについて紹介していただく予定です。

ビジネスモデルの定義

川上昌直(かわかみ・まさなお) 兵庫県立大学経営学部教授 博士(経営学) 1974 年大阪府出身。 01 年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得。 同年、福島大学経済学部助教授(呼称変更により准教授)に就任。 08 年兵庫県立大学経営学部准教授を経て、12 年より現職。 初の単独著書『ビジネスモデルのグランドデザイン 顧客価値と利益の共創』(中央経済社)は、13 年に日本公認会計士協会・第41回学術賞(MCS賞)に。 著書に『儲ける仕組みをつくるフレームワークの教科書』『課金ポイントを変える 利益モデルの方程式』(以上、かんき出版) 『まず、のび太を探そう!』(翔泳社)など。 http://wtp-profit.com

 ビジネスモデルとは、「顧客に満足を与え、企業に利益をもたらす仕組み」のこと。「顧客満足」と「利益」は、いわばビジネスの両輪。

 ビジネスの目的は、顧客満足を追求して世の中をよりよくしていくこと。しかし、それを支えるためには、会社で自由に使えるお金が必要です。

 つまり、ビジネスモデルの本来の意味は、「顧客を満足させながら、いかに存続するための儲けを得続けるのかを考えること」なのです。
 ここで、筆者が考案したハイブリッド・フレームをご紹介します。

 ハイブリッド・フレームとは、ビジネスモデルのキモとなる「儲ける仕組み」を「顧客満足」と「利益」の両方から思考するためのいわば「型」のようなものです。

 次ページの図にある通り、顧客価値を右側に、利益を左側に位置させます。

 そして、上から順番に誰に(Who)、何を(What)、どのように提供するか(How)という3つの質問を、「顧客価値」と「利益」のそれぞれに対して同時に投げかけていきます。

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川上昌直 [兵庫県立大学経営学部教授]

兵庫県立大学経営学部教授 博士(経営学) 1974 年大阪府出身。 01 年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得。 同年、福島大学経済学部助教授(呼称変更により准教授)に就任。 08 年兵庫県立大学経営学部准教授を経て、12 年より現職。 初の単独著書『ビジネスモデルのグランドデザイン 顧客価値と利益の共創』(中央経済社)は、13 年に日本公認会計士協会・第41回学術賞(MCS賞)に。 著書に『儲ける仕組みをつくるフレームワークの教科書』『課金ポイントを変える 利益モデルの方程式』(以上、かんき出版) 『まず、のび太を探そう!』(翔泳社)など。 http://wtp-profit.com


武器としてのビジネスモデル思考法

ビジネスモデルとは「儲ける仕組み」のこと。顧客を喜ばせながら、同時に企業が利益を得る仕組みといえます。本連載では、ビジネスモデルを専門とする気鋭の経営学者と、実際に実業界で活躍されている経営者の方々との対談をとおして、新しい儲ける仕組みを生み出す「ビジネスモデル思考」の勘所を明らかにしていきます。「顧客が喜び、利益も上がる」ハイブリッドな思考法が学べます。

 

 

「武器としてのビジネスモデル思考法」

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