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部下に悩む 上司のための心理学
【第15回(最終回)】 2009年8月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
衛藤信之 [心理カウンセラー]

価値観が異なる部下を納得させる方法

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 前回、上司と部下の価値観が対立した場合に、上司が「部下に指導できないジレンマ」に陥るといったケースをご紹介しました。しかし、このような状況のときにも、部下が自分の価値観を進んで変えていくような指導法があります。

 その部下を指導するときのポイントは、「価値観を一方的に押し付ける」のではなく、「価値観を納得して受け入れてもらう」ということです。そのためのアプローチとして、次の2つの方法が効果的です。

【部下が受け入れる指導法】
 ・モデリング
 ・具体的なデータや事例を示す

自分自身がモデルになる

 人はどのような状況のときに、他人の「価値観」や「指導」を受け入れようとするのでしょうか。

 上司が部下に対して指導力を持つための1番の方法は、「部下から尊敬されている」という関係になることです。上司としての権力を使って部下を指導することはできません。部下に1番の影響力を持つのは、上司の「魅力」なのです。

 世の中には強力な人望力やリーダーシップ能力を備えているカリスマがいます。そういう人になるのが理想でしょうが、別に天性の才能がなくてもいいのです。あなたには、あなたの魅力があるはずです。部下がその魅力に共感したときに、強い関係が生まれます。「ああいう人間になりたいな」「あの人みたいなビジネスマンになりたいな」「あの人は自分のことを理解してくれているな」と部下に思ってもらえるかどうかが大切です。

 尊敬している人物、好感を持っている人物から、人は見習おうと考えるのです。

 たとえば、ファッションリーダーと言われた安室奈美恵さん。彼女のファッションを若者が取り入れるのは、彼女が、いまの時代の若者に好かれているからです。みんなが彼女に好感を持っているから、「ああいうふうになりたいな」と考えて、ファッションを真似するのです。嫌いな人からは真似しようとは思いません。

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衛藤信之 [心理カウンセラー]

日本メンタルヘルス協会代表。心理学の学派や権威にとらわれずに、難しい理論を面白おかしく説明できる逸材として、語りでは吉本風心理学の異名をとる。心理カウンセラーのなかでは顧問企業数はトップクラス。講演や研修を行うかたわら、全国で心理学のゼミナールを開催。著書に『心時代の夜明け』(PHP研究所)などがある。


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