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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

2015年の「景気ロケット発進」は持続するか?
――熊野英生・第一生命経済研究所
経済調査部 首席エコノミスト

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト],高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]
【第159回】 2015年1月7日
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2015年の景気は出だしがよい

 年初は、エコノミストが明るい話をするのが恒例になっている。だからというわけではないが、2015年の景気は出だしがよい。日本経済の好発進を示す、非常に強い経済データがいくつも発表されている。

 1つは、日本の製造業の生産水準が、2014年12月・2015年1月と急上昇する予想データである(図表1参照)。これは、経済産業省の「鉱工業生産統計」にある生産予測指数である。2014年12月は前月比3.2%増、2015年1月は同5.7%増と伸びが大きい。予測指数であるから、実績の時点で下方修正される可能性があるとしても、それを割り引いても実績は高めになるだろう。

 生産拡大は企業収益に貢献する。製造業の稼働率が上がると、企業の固定費負担が軽減される格好になり、収益が拡大する。2015年3月期の製造業の決算は、円安効果と生産拡大効果が相まって、さらに上方修正される公算が高い。これは株価にも好影響を与える。

 また、生産統計の改善は、景気判定の有力材料になっている内閣府『景気動向指数』に大きな影響力を持つことが知られている。2014年の景気動向指数を見ると、2月から8月にかけて、景気後退期に陥ったと判定されてもおかしくはない。しかし、9月からは持ち直しが始まっていて、2015年上期は景気拡大が続く可能性が高いと見ることができる。

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熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。

高田創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、93年審査部、97年興銀証券投資戦略部、2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長、06年市場調査本部統括部長、チーフストラテジスト、08年グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長、チーフストラテジスト、11年より現職。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

リーマンショック後の大不況から立ち直りつつあった日本経済の行く手には、再び暗雲が立ち込めている。留まることを知らない円高やデフレによる「景気腰折れ不安」など、市場に溢れるトピックには、悲観的なものが多い。しかし、そんなときだからこそ、政府や企業は、巷に溢れる情報の裏側にある「真実」を知り、戦略を立てていくことが必要だ。経済分析の第一人者である熊野英生、高田創、森田京平(50音順)の4人が、独自の視点から市場トピックの深層を斬る。

「経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層」

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