毎日、自分の自由になる時間に「少しずつでも勉強しよう」などと思いながらも、なんとなく続かない...そんなことはありませんか? 高校時代、偏差値30で退学寸前だった状態から、独自に編み出した「努力法」によって一転、世界の名門ケンブリッジ大学大学院に受かったという塚本亮氏。そんな塚本氏のノウハウを凝縮した新刊『努力が勝手に続いてしまう。』から、「なんとなく続かないな...」ということがなくなる「ラクな努力法」を紹介します。

1:「何を、どのように、いつするか」を決める

 毎日、「目標に向かってがんばりたい」「何かしら自分を成長させるようなことをしたい」と思いながらも続かない...。そんな経験は誰しもあると思います。

 私自身、高校時代は「努力なんて大嫌いだ」と公言して、金髪オールバックで青のカラーコンタクトをしてピアスをあけて、努力なんて何ひとつ続かなかったのですが、本連載では、新刊『努力が勝手に続いてしまう。』で書いた中から、そんな自分を変えることができた方法をいくつか紹介していきます。

 まずひとつめのルールは、『「何を、どのように、いつするか」を決める』こと
 努力が続かない人に多いのが「何をするか」に比重を置きすぎてしまっているケースです。「どのように」「いつどんなタイミングで」するかが考えられていないために努力が続かなくなっているわけです。

 英語の勉強で考えてみましょう。TOEICを受験するためにリスニング(聞き取り)とリーディング(読解)の点数を上げたいとします。そのときに、「何をするか」だけを考えて評判のいいTOEICの参考書を買ってきて何も決めずに「よし、がんばるぞ」と思っても、少し手をつけて、そのまま放ったらかしにしてしまうということになりがちです。

 自分はテストの当日までにどれだけ時間が取れるのかを計算して、たとえば「その参考書の3章から5章を」(何を)、「毎日10ページずつ」(どのように)、「毎日22時から23時半まで」(いつ)やろうといったことを決める必要があるのです。

 つらいことでも、「1時間半でここからここまでやればいい」という小さなゴールが見えていると、集中力を切らさずにできます。たとえ進み方は遅くても、ちゃんと前に進んでいる感覚を持てることが重要です。