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不透明な時代だからこそ、IT基盤再構築のチャンス
――2015年に注目すべき10の戦略テーマ(後編)

内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]
【第34回】 2015年1月23日
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前回は、ITRが抽出した2015年に注目すべき10の戦略テーマのうち、前半6つを紹介した。今回は「デジタルビジネス・プラットフォーム」という概念に着目した残り4つの戦略テーマについて概要、予測およびキーワードを提示する。

>> 「2015年に注目すべき10の戦略テーマ(前編)」はこちら

デジタルビジネスプラットフォームとは

 本連載22回「20年後、今ある職業の半分はなくなる!デジタルイノベーションの潮流」では、デジタルイノベーションの潮流として、「社会・産業のデジタル化」「顧客との関係のデジタル化」「組織運営・働き方のデジタル化」の3つの方向性を示した(図1参照)

 前回述べた6つの戦略テーマは、これらの3つの方向性を具体的に推進するものである。一方で、こうしたイノベーションを推進していこうとすると、現在運用している企業情報システムにも変革が求められることとなる。

 また、イノベーションの創出といった場面だけでなく、グローバル化への対応、既存事業におけるビジネス変革、外部とのアライアンスなど、今やビジネスは非常にダイナミックな変化が前提となる。企業ITはこうした動的なビジネスを支えるものでなければならない。

 つまり、業務アプリケーションやその基盤となるITインフラは、ビジネス環境の変化や各種イノベーションに対して、ITの展開が時間的にも柔軟性の面でも足かせとなることがないよう、あらかじめプラットフォーム化しておくことが求められる。ITRでは、そのような革新的なITインフラ、アプリケーションおよびデータの基盤を「デジタルビジネス・プラットフォーム」と呼んでいる(次ページの図2)

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内山悟志 [ITR代表取締役/プリンシパル・アナリスト]

うちやま・さとし/大手外資系企業の情報システム部門などを経て、1989年からデータクエスト・ジャパンでIT分野のシニア・アナリストととして国内外の主要ベンダーの戦略策定に参画。1994年に情報技術研究所(現アイ・ティ・アール)を設立し、代表取締役に就任。現在は大手ユーザー企業のIT戦略立案・実行のアドバイスおよびコンサルティングを提供する。


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日々進化するIT技術をどうやって経営にいかしていくか。この課題を、独立系ITアナリストが事例を交えて再検証する。クラウド、セキュリティ、仮想化、ビッグデータ、デジタルマーケティング、グローバル業務基盤…。毎回テーマを決め、技術視点でなく経営者の視点で解き明かす。

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