最高のホテルはどこか。宿泊客3466人の調査を基にランキングした結果、ホテルでは「帝国ホテル 東京」が1位となった。上位は、都市型ホテルやスモール・ラグジュアリー・ホテル、地方の名門ホテルなど多彩な顔触れ。まずはトップ5を紹介しよう。
「最近5年間に実際に泊まったホテルの中で最も満足した(良かった)ホテル」と「不満を感じた(悪かった)ホテル」という調査を基にベストホテルと旅館をランキングした(方法については本稿末をご参照ください)。
ベスト5は次の通りだ。
1位 帝国ホテル 東京(総合点268点)
2位 横浜ロイヤルパークホテル(同234点)
3位 ザ・リッツ・カールトン大阪(同230点)
4位 ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド(同200点)
5位 ホテル グランパシフィック LE DAIBA(同187点)
5位 ラビスタ函館ベイ(同187点)
ランキングの決め手となった主な理由は、「サービスの質」。「客室や施設全体のメンテナンスも重要だが、満足度の決め手はやはりサービスの良しあし。特に、旅行経験が豊かな50代以上の方はこの点に敏感」と今回、共同調査した本田慎一郎・楽天トラベル事業部国内営業部副部長は言う。
ホテルで1位に輝いたのは、「帝国ホテル 東京」。その良かった点として回答者が挙げたのは、サービス、客室、食事の順だ。
定保英弥総支配人は「(宿泊者から)スタッフの応対などサービスを褒めていただくことが多くなった」と語るが、現場社員の接遇レベルやホテルマン(ウーマン)としての意識の高さは一歩抜きんでたものがある。
例えば、2005年に設けられたロビーマネジャーという職務。ロビーにいるドアマン、ベルマン、フロント、ゲストリレーションズなどさまざまなスタッフと連携して、宿泊者を出迎え、心地よい気分のまま送り出すのがその役目の一つ。チェックインで待たされている客がいれば声を掛けて話し相手になり、運転手付きの車で来た客が帰る姿を見つければ、ドアマンに指示を出し、車を玄関へと誘導させる。
ロビーマネジャーはいずれも経験豊富な社員ばかりで、同ホテルを常宿にしている客やVIPの顔と名前はもちろん、車のナンバーまで記憶しているという。
女性が喜ぶホテルの条件を満たす
横浜、神戸、東京のホテル
ランキングベスト10のうち、2位以下で目立つのはベイサイドに立つホテルだ。
「海が見えて、おしゃれなレストランがあれば女性には必ず喜ばれる。徒歩圏内に食べるところ、遊ぶところがあればさらに人気が上がりますね」と清水芳裕・日本旅行国内仕入部長は語る。