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張本氏の「カズ引退勧告」はまだしも
「J2は2軍」の認識は問題だ

相沢光一 [スポーツライター]
【第344回】 2015年4月21日
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 「カズファンには悪いけど、もうお辞めなさい」

 48歳の今もJ2・横浜FCでプレーするサッカー界のレジェンド、カズ(三浦知良)に野球評論家の張本勲氏が投げかけた言葉が批判を浴びた。発言が出たのは4月12日のTBS系「サンデーモーニング」の「週刊御意見番」のコーナー。この放送は見ていないので、ネットの情報やスポーツ紙記事の引用だが、張本氏はその理由をこう述べたという。

 「J2は野球でいえば2軍だから話題性もない。団体競技は若い選手に譲ってやらないと、伸び盛りの選手が出られない。立派な指導者になれるのだから、しがみつく必要はない」

 だから辞めた方がいいというわけだ。これも個人の考え方だから、こんな意見があってもいいが、ある雑誌記事によれば昨年、49歳で現役を続ける中日の山本昌投手がゲスト出演した時、張本氏は「まだまだ55(歳)までやったらいいよ」と語ったという。競技や人によって意見が変わるダブルスタンダードである。

 この騒動で逆に男を上げたのが当のカズだ。トゲのある引退勧告に憤ることもなく「もっと活躍しろって言われているんだと。引退しなくていいって、オレに言わせてみろってことだと思う」と前向き発言。また、巨人ファンのカズは張本氏を「憧れでした。そんな方に言われて光栄です。激励だと思って、これからもがんばります」とつけ加え、批判を浴びる張本氏のフォローまでした。この大人の対応が見事だと絶賛されたのだ。

 これに対して張本氏がどんな反応をするか興味があったので19日の同番組を見ると「カズにあっぱれ! 辞めた方がいいと言われても、それをさらりとかわして、先輩からの助言だと言ってくれる。男らしいというか腹が据わっている」と絶賛。「本人がやるというならやればいい。ケガせず元気で頑張ってほしい」と続けて食事に誘いたいとも語った。

 この発言にネットでは「見事な手のひら返し」といった批判もあったが、これで一件落着といったところだろう。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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