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老後のお金クライシス! 深田晶恵

「老後の備えは個人年金で」の落とし穴

深田晶恵
【第19回】 2015年6月17日
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新規加入の保険料は
バブル期の2倍以上!

 そろそろ老後資金の準備を考えはじめた40代の人から、「やはり、個人年金に加入すべきですか」と尋ねられることが多い。一般の相談者だけでなく、お金に詳しいはずの経済誌の編集者も、なぜかみなさん枕詞のように「やはり」という言葉を使う。

 私が「個人年金じゃなくても老後資金の準備はできますが…。なぜ個人年金がいいと思いますか?」と聞いてみると、「銀行預金に比べて金利が高そうだし、“これさえ入っておけば、老後は安心”という気がするから」と言う。

 すっかり「個人年金」=「老後の安心」という図式が、イメージとして定着しているようだ。しかし、今から個人年金に加入するのはお勧めしない。個人年金のような貯蓄型保険は、契約時の金利状況によって運用率(予定利率)が決まるため、現在のような超低金利のときの加入は不利となるからだ。

 バブルの頃は高金利だったので、個人年金は老後資金作りの商品としてとても有利だった。40代以上の人は、バブル期のイメージをそのまま持ち続けているのかもしれない。バブル期加入の保険証券が手元にあったので、今年加入するケースと比較してみた。有利性がなくなっていることが一目瞭然だ。

 上の図は、1990年加入した場合と、今年の場合との保険料の比較をしたもの。30歳で加入し、保険料を30年間払い込み、60歳から年120万円の年金を10年間受け取る契約だ。受け取る年金は同じ額なのに、毎月支払う保険料が2倍以上になっている点に注目したい。

 年金受取総額1200万円に対し30年間に支払う保険料は、1990年加入は約527万円、なんと約673万円も増える。確かに魅力的だ。ところが、今年加入すると約1113万円も支払うことに。30年も保険料を支払い続けて、約87万円しか増えないのである。

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深田晶恵 

ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。

1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、レタスクラブ等でマネーコラムを連載、ほかにダイヤモンド・オンラインでの『40代から備えたい 老後のお金クライシス!』のネット連載も 好評。

主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』、『投資で失敗したくないと思ったら、まず読む本』『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』、『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。
1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。18年間で受けた相談は3500件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、ダイヤモンド・オンライン等でマネーコラムを連載中。
主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』『投資で失敗したくないと思ったらまず、読む本』、『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。


老後のお金クライシス! 深田晶恵

「年金崩壊」「定年後破産」などの恐ろしい言葉が飛び交う少子高齢化の現代ニッポン。老後の生活を支えるお金について熟知しておくことは、もはや誰にとっても待ったなしだ。30代でも早すぎない、40代なら今まさに備えを始めたい、老後資金のあれこれを人気FPがわかりやすく指南する。

「老後のお金クライシス! 深田晶恵」

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