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石井苗子 心がラクになるストレスコントロール

ストレスに気づく訓練をする

ストレスが抵抗力の限界を超える前に

石井苗子 [東京大学客員研究員・女優・精神カウンセラー]
【第5回】

 前回は、ストレスをコントロールするということは、ちょうど振り子の紐を長くしたり短くしたりすることに似ている、そうしながら、紐の先についているオモリ(自分自身)の揺れを大きくしたり小さくしたりすることだとお話ししました。

 ストレスが溜まって疲れてきていると感じたら、紐の長さを短くして、揺れを小さくして、力が戻ってきたなと感じたら、また長くして揺れを元に戻す。こんな感じです。では、いつ、長さの調整をすればいいのでしょうか。いつ揺れの調整をするのでしょうか。その時期について話しましょう。

 まず、紐の長さの調整は、ストレスが抵抗力の限界を超えそうな、その手前でやらなければなりません。振り子の揺れが手に負えないほど大きくなってしまってから、短くしようとしても遅すぎるということです。ストレスが抵抗力の限界を超えてからでは、意味がありません。そこから始めるストレスコントロールでは、遅すぎるということです。

ストレスに気づくための
3つのポイント

 限界を超える前に気づくためのポイントとして、以下の3点を挙げておきます。

1)疲れが翌日に残る

 人は一晩眠ることで、前日の疲れはとれていなければならないのです。翌朝に昨日の疲れを持ち越さない。これが、本来の健康な状態です。

 しかし、現代社会では、大人どころか子供すらも、疲れが一晩でとれることは珍しく、翌日に持ち越している人が多いのです。少しずつであったとしても、疲れが蓄積しています。多くの人が、肉体疲労も精神的疲労も、翌日に持ち越しながら生活しているのが、現代社会の特徴です。睡眠不足も問題ですが、その前に、自分の疲労の蓄積量に気づかないことの方が深刻です。自分のストレスの限界が来る前に、「疲労感への気づき」を訓練しなくてはなりません。

 ですから、「いつ気づけばいいのですか?」という質問に対する答えは「毎日」です。毎朝目覚めたとき、前日の疲れが残っていないか、毎日確認したほうがいいのです。

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石井苗子 [東京大学客員研究員・女優・精神カウンセラー]

上智大学卒業後、同時通訳、「CBSドキュメント」初代女性キャスター等を経て、女優として映画、テレビドラマに多数出演。97年聖路加看護大学に学士入学、看護師・保健師の資格取得後、東京大学大学院に進学。2007年、医学系研究科健康科学 生物統計学疫学・予防保健学分野で博士課程を修了後、東京大学医学部客員研究員に就任。


石井苗子 心がラクになるストレスコントロール

都内の心療内科でカウンセラー修業を積んだ石井苗子が、そこで見聞きしたことや自身の経験を踏まえながらストレスコントロールの方法を易しく説く。

「石井苗子 心がラクになるストレスコントロール」

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