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三谷流構造的やわらか発想法

「汗」と「女性化」が人類にイノベーションをもたらした

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第117講】 2015年7月23日
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人類最初の「狩猟方法」とは?

 本連載の第112講『「教えない」究極の教育法』では、「狩猟採集民における教示の不在」を紹介しました。現代における狩猟採集民(ピグミー族など)を観察すると、年長者から若者に一方的にものごとを教えることがほとんどなく、「やって見せるだけ」だというのです。そうでないと、自ら創意工夫することを覚えないから。

 「足が長すぎるサル」として160万年前、アフリカで生まれた人類(原人)は、幾度かの生物学的進化と「出アフリカ」を何度か果たし、世界に拡がっていきました。農耕が始まったのは約1万年前。それまではずっと狩猟採集民でした。

 ではここで問題です。「人類最初の狩りの方法は?」

 1. こん棒、2. 投石、3. 槍、4. 弓矢、5. 手斧、6. 罠(落とし穴など)、7. その他

 場所はアフリカのサバンナ。猛獣がウジャウジャいるところで、人類は、どう自分たちよりずっと足の速い獲物を、仕留めていたのでしょうか?

答えは「汗」??

 答えは、7. その他、です。

 人類が最初に使った道具が木の棒なのか石器なのかはわかりませんが、いずれにせよそれらは獲物を仕留めた後に使われたもの。肉を骨から引きはがし、分断するためのものでした。手斧もそうです。

28万年前ほどになってから、ようやく尖頭器(先の尖った石器)がつくられるようになり、槍などの武器が出現しました。

 それまでの130万年、どう狩りをしていたのでしょう? 罠なのかもしれません。しかし、それも現代の狩猟採集民(ブッシュマンなど)の研究により、ひとつの答えが示されています。

 それが「走って追いかける」です。そしてそれでの狩りを可能にしたのが、われわれの生物学的進化である「汗をいっぱいかける」ことでした。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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