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吉田恒のデータが語る為替の法則

10%以上戻した豪ドルなど、「クロス円」は“上がり過ぎ”なのか?

吉田 恒
【第23回】 2009年3月25日
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 株高が続いています。前回の原稿でも書いたように、昨年も米株は3-5月にかけて2ヵ月続伸したのですが、今年もそんな「春の株高」が繰り返されるのでしょうか。

 ところで、そういった中、クロス円(ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も久しぶりに一段高となってきました。果たしてこちらの方もまだ続くのか、検討が必要です。

 ただしこちらの方は、すでにクロス円が大底を打ち、基調が上昇へ転換したのでなければ、正当化が難しい領域まで上がってきた通貨ペアもあると考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足

動く相場を見る上で「動かない物差し」
を決める必要性

 相場は上がればもっと上がるような気がする一方で、上がり過ぎのような不安も感じます。とりあえずどちらかに決めて、それを正当化するような材料を探せば、いかようにも後付けできるものです。

 たとえば、最近クロス円の上昇に勢いが付いているのは、株高でリスク投資が再開しているといった説明はありそうです。では株高が続けば、クロス円の上昇も続くのでしょうか。

 また、そんなクロス円の上昇でもとりわけ勢いのあるのが豪ドルなどオセアニア通貨であり、それは原油価格上昇などで資源国通貨が選考されているからと説明されそうですが、原油高が続けば豪ドル高も続くと、簡単に言い切ることはできません。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足

 相場は動くものですから、それを見ながら判断しようとすると、どうしても諸情勢に振り回されてしまいます。したがって、動く相場を考える上では、「動かない物差し」を決めることが必要だと思います。

 では、その「物差し」には、何を使うのがいいのでしょうか。

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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為替相場には法則がある! 数々の大相場を的中させてきた吉田恒が、豊富な過去データを分析して法則を導き出し、為替の先行きを予想します。

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