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社内プレゼンの資料作成術
【第6回】 2015年8月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
前田鎌利

孫正義氏が「一発OK」を連発した社内プレゼン術
ロジカルな資料をつくる「簡単なコツ」

社内プレゼンはビジネスパーソン必須のスキル。ところが、多くの人が苦手ではないでしょうか?何度も却下されたり、差し戻しにあったり……。そこで、ソフトバンクで孫正義氏から「一発OK」を何度も勝ち取った著者が、秘伝の「社内プレゼンの資料作成術」を全公開。シンプルな資料で100%の説得力を生む、「超」実践的なノウハウをお伝えします!

必ず「結論」と「根拠」はワンセットで示す

 ロジカルなプレゼン資料をつくるためには、重要なポイントがあります。それは、必ず「結論」と「根拠」をワンセットで提示するということです(下図参照)。しかも、その「根拠」は可能な限りデータで示さなければなりません。

本連載第4回以降で例示している小売企業のケースで具体的にご説明します。
 このケースにおいて、まず「接客接遇研修」を提案するのであれば、なぜ、「清掃の徹底」や「外装の変更」よりも「接客接遇研修」を優先するのかについて説得力のある根拠(データ)を見せる必要があります。

 そのためには、下図のように、「顧客アンケート」の結果、「接客接遇」が顧客の不満足要素のトップであることを示さなければなりません。そうすれば、決裁者は「なるほど、たしかに接客接遇改善を最優先にすべきだ」と納得してくれるに違いありません。

 このように、プレゼン資料は必ず「根拠(データ)→結論」をワンセットで示さなければなりません。これが、ロジカルなプレゼン資料をつくるうえでの大鉄則なのです。

鉄壁なロジックの組み立て方

 さらに、この「根拠→結論」が、本連載第5回で示した「課題」→「原因」→「解決策」→「効果」というプレゼン・ストーリーとうまくかみ合うように構成します。

 具体的に見てみましょう。下図をご覧ください。
 これは、「来客数の減少」という課題に対する解決策を提案するプレゼンのスライドです。

 プレゼンのストーリーは次のとおり。まず、「来客数の減少」という課題の原因は「顧客満足度の低下」にある。この原因を解決する最重要ポイントは「接客接遇の改善」。だから、「店長に対する接客接遇研修の実施」という解決策を提案する。すると、「顧客満足度が90%にまで上昇」という効果が期待できるというわけです。

 このストーリーは、「なぜ?」「だから、どうする?」「すると、どうなる?」という因果関係がしっかりとロジカルに組み立てられています。さらに、次のとおり、「課題」「原因」「解決策」「効果」の「根拠(データ)」も、すべて明確に示されています。

●「課題」=「来客数の低下」←【根拠】来客数低下を示すグラフ
●「原因」=「顧客満足度の低下」←【根拠】顧客満足度低下を示すグラフ
●「解決策」=「店長への接客接遇研修の実施」←【根拠】顧客アンケート
●「効果」=「顧客満足度が90%にまで上昇」←【根拠 他社の実績データ

 このように、「課題」→「原因」→「解決策」→「効果」というプレゼンのストーリーが、しっかりと「根拠→結論」で支えられていることが、ロジカルなプレゼン資料の条件なのです(下図参照)。

 

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前田鎌利 

まえだ・かまり 1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、光通信に就職。2000年にジェイフォンに転職して以降、ボーダフォン、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)と17年にわたり移動体通信事業に従事。2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され第1位を獲得。孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料づくりも数多く担当した。その後、ソフトバンク子会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍。著者のプレゼンテーション術を実施した部署で、決裁スピードが1.5~2倍になることが実証された。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。ソフトバンク、ヤフー、株式会社ベネッセコーポレーション、大手鉄道会社などのプレゼンテーション講師を歴任するほか、全国でプレゼンテーション・スクールを展開している。


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