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金融市場異論百出

財政赤字膨張を皮肉った新札が
登場の米国よりもまずい日本

2010年3月24日
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 J・サックス・コロンビア大学教授は、「タイム」誌2月15日号で、米国民のあいだで政府予算に関するコンセンサスが崩壊していることが、最も危険なポイントだと指摘している。

 片方の勢力は、減税と政府支出削減を主張している。もう一方は、貧困、失業、教育、環境対策等のために、財政支出の増加は必要だと主張している。

 相いれない2大勢力があるため、現実の政治は、両者のおいしいところ(低率の税金と支出増大)を採用しがちになるとサックス教授は憂慮している。

 ところで、先週号で財政が破綻したジンバブエの100兆ドル札の話を書いたが、先日、それを上回る紙幣がニューヨークの知人から送られてきた。1000兆米ドル札である。インクや紙は本物っぽいが、米国の財政赤字膨張を皮肉った自虐的なフェイク紙幣だ。

 米国人はこういったジョークが好きである。土産物店で売っているとのこと。1000兆という単位をこの紙幣はジリオンと呼んでいる。正式な単位ではないが、英語辞書には「数え切れないほど多数」「天文学的」と書かれている。

 紙幣に小さく解説が印刷されていた。「巨額の債務を一掃するため、政府はジリオン札の発行を始めた。ジリオン札が失敗したときは、オバマ政権はガジリオン札の発行を真剣に検討している」。ガジリオンは1000兆ドルの1000倍の意味らしい。

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