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【書評】マンガでわかる永続敗戦論 白井聡原作/マンガ:岩田やすてる

2015年8月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
マンガでわかる永続敗戦論 白井聡原作/マンガ:岩田やすてる 定価:1,404円(税込)

 本書は、2013年に発売、石橋湛山賞などを受賞し、ベストセラーとなった『永続敗戦論』(白井聡/太田出版)のエッセンスをわかりやすくコミック化。ストーリーに沿って読みながらある学者と出会うことで、「永続敗戦レジーム」について理解していくという内容となっている。

 原作者の白井氏がいう「永続敗戦」とは何か。第2次世界大戦の敗戦後、東西冷戦構造に規定される形で、アメリカの許しを得て戦前の支配層は再び日本の中枢に舞い戻ってきた。その経緯やCIAの資金提供により結党された自民党がほぼ一貫して政権をとってきたことからも、戦後日本の政治体制は「対米従属」を基本とする半傀儡的なものだった。よって敗戦はいまなお続いているといえる。

 現在、ニュースとなっている沖縄の基地問題、原発、TPP、安全保障問題の根幹には何があるのか。本書を読めば、それらの問題は「永続敗戦レジーム」にいきつくとわかる。

 白井氏の書き下ろし解説も必見。戦後レジームからの脱却といいつつ、対米従属を深める安倍政権の欺瞞を鋭く指摘している。

週刊朝日 2015年8月14日号

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