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赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる
【第20回】 2015年8月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士],久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

脳の「動機づけ回路」を刺激して、
子どものやる気を起こす方法

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ベストセラーとなり、名著『幼稚園では遅すぎる』著者でソニー創業者の井深大氏も絶賛した、久保田競+久保田カヨ子著『赤ちゃん教育』(1983年刊、その後絶版)。
あまりに貸出が多く本がボロボロになり、国会図書館からも消えた。
アマゾンマーケットプレイスでは、10,056円のプレミア価格がついた。
そんな“0歳からの伝説の育児バイブル”が、脳科学データをアップデート&190点近いイラストも一新して完全リニューアル!
発売以来話題を呼んでいる本書は、一般書店だけでなく、Amazon.co.jpの「子育てジャンル」でも常にベストセラーとなっている。
なぜ、『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』が支持されているのか?
脳科学の世界的権威である久保田競氏と『中居正広の金曜日のスマたちへ<金スマ>』(TBSテレビ系)で“脳科学おばあちゃん”と紹介された久保田カヨ子氏だが、クボタメソッドの原点はすべて『赤ちゃん教育』にある。
連載20回目を迎える今回は、「脳科学の権威」に、脳の「動機づけ回路」を刺激して、子どものやる気を起こす方法を教えてもらおう。

お産をして、子育てをすると、
お母さんの脳は大きくなる!?

久保田 競
(Kisou Kubota)
1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

 科学的な論文の数自体は少ないのですが、お産をして、子育てをすると、お母さんの脳は大きくなることが報告されています。

 2010年に発表されたアメリカの心理学会の専門誌に出た論文で、出産直後の1ヵ月目と3ヵ月目とで脳の容量を比べたところ、3ヵ月目には前頭前野や頭頂連合野の容量が大きくなっていた、というものがあります。

 ただ、この論文では、育児のどの行動がどんな影響を与えたのか、まだ調べられていません。また、男性が育児に協力したら脳はどうなるか、まだ調べられていません。

 下等なサルの一種である、ピグミーマーモセットでは、オスが子育てをしていますが、子育てをしたオスザルの前頭前野の神経細胞が樹状突起を伸ばして大きくなって、シナプスの数が多くなっているという報告が数編あります。

久保田カヨ子
(Kayoko Kubota)
1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。長男が一級建築士、次男が東京大学に合格。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた“0歳から働きかける”クボタメソッドを確立。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』など著書多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

 まだまだわかっていないことが多いので、育児と親の脳の関係は、今後の研究課題ではありますが、私の長年の研究からいうと、ヒトでも、男性が育児に協力すれば、脳が大きくなると思われます。

報酬系は「動気づけの回路」

『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』で、お母さんと赤ちゃんが有毛皮膚が触れ合うように抱き合うと、「C線維カレス系システム」が働いて、お母さんも赤ちゃんも気持ちよくなることを、最近の脳科学研究であきらかにされたことを紹介しました(『赤ちゃん教育』56~57ページ)。

 お母さんが気持ちよくなると、赤ちゃんはうれしそうな表情を出すようになりますし、笑顔を連発するでしょう。

 赤ちゃんは、生後2ヵ月ぐらいで、ひとりで、微笑んでいることがあります。このとき、赤ちゃんの脳がどう働いているか、調べた人がいないので、まだわかっていません。

 しかし、微笑んでいる赤ちゃんの顔を見たお母さんの脳がどう反応しているかはわかっていて、脳の「報酬系」が働いています。

 ごほうびをもらうと、報酬系が働いて、前頭葉のすべての領域をよく働くようにしてくれます。

 微笑んだ赤ちゃんに何をしてあげたらよいか、考えて実行するのを「報酬系」が助けるのです。

 オッパイを飲ますか、「C線維カレス系システム」を働かせようか、お風呂へ入れようか、いろいろな可能性を考え、赤ちゃんにとって一番いいと信じることをしてあげることが重要です。

 脳の「報酬系」は、いろんな行動や運動をやりやすくしてくれますし、学習を促してくれます。
 だから、報酬系は「動気づけの回路」と呼ばれることがあります。

 脳の解剖学で使われる名前は、「中脳皮質辺縁系」です。脳の解剖学を知らないと、どこだか、何だかわかりませんね。

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久保田競 [京都大学名誉教授・医学博士]

1932年生まれ。医学博士、京都大学名誉教授。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。
『ランニングと脳』『天才脳をつくる0歳教育』『天才脳を育てる1歳教育』『天才脳を伸ばす2歳教育』『赤ちゃんの脳を育む本』『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』など著書多数。

久保田カヨ子 [脳科学おばあちゃん]

 

1932年、大阪生まれ。脳科学の権威である京都大学名誉教授・久保田競氏の妻で2人の息子の母。約30年前に、日本における伝統的な母子相伝の育児法を見直しながら、自身がアメリカ在住時と日本で実践してきた出産・育児経験をもとに、夫・競氏の脳科学理論に裏づけされた、“0歳から働きかける”久保田式育児法〈クボタメソッド〉を確立。この20年で3000人以上の赤ちゃんの脳を活性化させてきた。テレビなどで「脳科学おばあちゃん」として有名。2008年、株式会社『脳研工房』を立ち上げ、現在代表取締役。著書に、累計25万部突破のシリーズ『カヨ子ばあちゃん73の言葉』『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』『赤ちゃん教育──頭のいい子は歩くまでに決まる』『カヨ子ばあちゃんの子育て日めくり』など多数。ズバッとした物言いのなかに、温かく頼りがいのあるアドバイスが好評。全国からの講演依頼もあとをたたない。

【脳研工房ホームページ】
http://www.umanma.co.jp/

 


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