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金本知憲がケガをおしても試合に出続ける「連続出場」の価値

相沢光一 [スポーツライター]
【第98回】 2010年4月6日
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 フルイニング連続出場試合の世界記録を更新中の阪神・金本知憲外野手の右肩が深刻な状態であることが明らかになった。

 4月2日のデイリースポーツによれば開幕直後、右肩が痛むため医師の検査を受けたところ「右肩腱板の部分断裂」と診断されたという。治療法は安静にすること。だが、金本はフルイニング出場を続けている。

 プロ野球記録は野手ならホームラン数や打率、投手なら勝利数や防御率の出した結果に目が行きがちだが、連続試合出場もそれらと同等の価値がある記録だ。プロ入りしても、1軍の試合に一度も出場することなく去る選手はたくさんいる。

まず、2軍での競争に勝ち1軍に上がらなければならない。1軍にも同じポジションに実力のある選手がいて、それを上まわる必要がある。そのうえで連続出場するには好結果を出し続けなければならないのだ。

 金本はそれをやってきた。42歳の誕生日だった4月3日現在、積み上げてきた安打数は歴代15位の2290(現役では石井琢朗=広島に次いで2位)、ホームラン数は長嶋茂雄氏の記録にあと1本と迫る443(歴代14位・現役最多)。二塁打が多いのも特徴で、現在の403本は歴代10位にランクされる。また、守備も堅実で多くの好プレーを見せてきた。

 連続出場するにはケガにも強くなければならない。金本も多くの故障に悩まされた。04年には死球で左手首を骨折、07年には左ヒザ半月板損傷という大ケガをした。が、それでも連続出場しヒットを打ち続けた。痛みを超える精神力があるのだろう。そしてその裏には日頃の肉体のケア、節制があったはずだ。

連続出場する姿勢は
同世代に元気と勇気を与えた

 連続出場することは、ファンの期待に応えることでもある。ファンは毎試合球場に足を運ぶことはなかなかできない。たまに行った時でも必ずプレーする姿を見せ、活躍することが多い選手はファンから絶大な支持を受ける。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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