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田中秀征 政権ウォッチ

与謝野・平沼新党は本当に
民主離反票の「受け皿」になりえるか

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第29回】 2010年4月8日
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 元財務相の与謝野馨氏と前自民党幹事長代理の園田博之氏が5日、自民党を離党した。

 報道によれば、無所属の平沼赳夫氏(元経産相)らと10日にも新党を旗揚げするという。

 新党はこの3人が発起人となり、与謝野、平沼両氏の2人代表になるらしい。その場合、園田氏は幹事長役になるのだろう。

 3人は今すぐにも自民党総裁が務まる有力議員。重量感では谷垣(禎一)体制を圧倒している感がある。3人に共通する印象は「古き良き時代の良質な保守政治家」ということだろう。

新党が民主党離反票の
「受け皿」になることは難しい

 さてこの新党が日本の現在の政治にどのような影響を与えるか。またこの党がこれからどのような展開を示すか。とりわけ目前の参院選に及ぼす影響はどうか。

 率直に言って、この新党は、民主党を離れる票の受け皿というより、自民党を離れる票の受け皿となるだろう。自民党に不満や失望感を持つ長年の支持者たちの避難所の役割を果たすと言ってよい。

 与謝野、平沼、園田の3氏は、言わば「プロ好みの政治家」だ。それだけに、一般国民に対する発信力や浸透力に不安がある。小泉純一郎元首相とは反対のタイプの政治家だ。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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