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JTがアメスピ巨額買収、大博打の成否は

週刊ダイヤモンド編集部
2015年10月6日
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小泉光臣社長は、飲料事業からの撤退や自動販売機子会社の売却など、選択と集中を進めている Photo by Hidekazu Izumi

 たばこ市場で世界3位のJT(日本たばこ産業)が、またしてもイチかバチかの大勝負に出た。

 9月29日、JTは米たばこ大手のレイノルズ・アメリカン傘下のブランド、「ナチュラル・アメリカン・スピリット」(アメスピ)の米国外事業(商標権と米国外子会社9法人の全株式)を6000億円で買収すると発表。アメスピの販売エリアの主体は米国だが、訴訟リスクを恐れ買収対象から外した。

 JTが海外たばこ会社の大型買収を仕掛けるのは、何も今回が初めてのことではない。1999年のRJRインターナショナル(約9400億円)、2007年の英ギャラハー(約2兆2500億円)──。世界3位という現在の地位を獲得できたのも、買収を繰り返した結果である。

 時に“高値つかみ”とやゆされながらも、スムーズな統合作業が奏功して着実に利益を生み出してきた。業界を超えて、「JTといえば買収巧者」(投資ファンド関係者)というイメージも定着した。

 ところが、買収の発表を受けて、業界関係者は皆、「高過ぎる」と一様に首をひねった。なにせ、税引き前当期純利益21億円の企業に、その286倍もの金額を投じるのである。中には「公表した金額の桁を間違え、本当は600億円だったのでは」(業界関係者)という声が上がったほどだ。

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