ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
コマツ相談役 坂根正弘

IoTをイノベーションの“原資”とする体制を急げ

坂根正弘
【第2回】 2015年10月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
Photo:Yoshihisa Wada

ICT時代は、
製品そのものを売るだけの時代ではない

 今年は「IoT(Internet of Things)元年」であるという。ICTとビッグデータの活用によりビジネスが進化し、新たなビジネスが創造されるだろうという認識は誰もが持っている。同時にそれは、「自社の事業成長にどう生かせばよいのか分からない」という疑問、危機意識と裏表である。

 ICTを事業成長、また事業の戦略的な進化につなげいくために経営者が考えるべきは、もはや製品そのものを売ることが事業の主軸ではないということだ。IoTのT、つまりThingsのその本質は「もの」ではなく「こと」である。製品やサービスを媒介として消費者と事業者がWIN-WINの関係を築く「こと」が、製品の競争力をさらに強化する。そのような循環を生み出せるかどうかがICT時代の事業戦略の大前提となる。

 コマツはすでに、ICTの力を駆使しながら製品だけを売るのではなく、そこから派生するサービスをビジネスとしていく取り組みで先行している自負がある。コマツは建設機械のメーカーであるが、単に機械を売るだけではなく、お客さまが機械を使って行う事業プロセスにおいてダントツのサービスとソリューションを提供していくことをめざしている。ICTを軸に製品と「こと」でWIN-WINの利益拡大を実現するのが事業戦略だ。

 ICT時代の一つの事業戦略モデルとして現状と、創生の過程をご紹介しよう。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

坂根正弘

1941年島根県生まれ。63年大阪市立大学工学部卒業後、小松製作所(コマツ)入社。コマツレッサー社(KDC 現コマツアメリカ)社長などを経て2001年に社長に就任。07年会長。13年4月から相談役。この間、経団連副会長、産業競争力会議議員、経済産業省総合資源エネルギー調査会会長なども歴任。著書に『限りないダントツ経営への挑戦』(日科技連出版社)、『ダントツ経営』(日本経済新聞出版社)、『言葉力が人を動かす』(東洋経済新報社)などがある。


コマツ相談役 坂根正弘

1941年島根県生まれ。63年大阪市立大学工学部卒業後、小松製作所(コマツ)入社。コマツレッサー社(KDC 現コマツアメリカ)社長などを経て2001年に社長に就任。07年会長。13年4月から相談役。この間、経団連副会長、産業競争力会議議員、経済産業省総合資源エネルギー調査会会長なども歴任。著書に『限りないダントツ経営への挑戦』(日科技連出版社)、『ダントツ経営』(日本経済新聞出版社)、『言葉力が人を動かす』(東洋経済新報社)などがある。

「コマツ相談役 坂根正弘」

⇒バックナンバー一覧