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「グレートカンパニー」の条件
【第12回】 2015年10月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
リッチ・カールガード,野津智子 [翻訳家]

ビジネスで成功するのに「地頭」よりも大切なもの

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『フォーブス』誌発行人を務め、連続起業家でもあるリッチ・カールガードは「成功し続ける企業」の5つの条件を、ウォール街からシリコンバレーまで全米企業への徹底取材から明らかにした。本連載は『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』からそのエッセンスを紹介する。第12回のテーマは「地頭よりもビジネスで大切なこと」だ。

知性を向上させる方法

もっと「知性豊か」になることについて、神経科学者と話をすると、脳スキャンMRI、灰白質と白質の形成、神経発生、神経可塑性などが話題になる。

たとえば、研究によれば、私たちは成人期を通して「神経可塑性」(認知構造を変える力)「神経発生」(ニューロンを新生する力)を明白に示すという。この神経の変化はどちらも、新しいスキルを学ぶことによって起きる。ジャグリングに挑戦してもいい。あるいは、ゴルフをしてもバンジョーをかき鳴らしてもいい。

運動も認知力を向上させる

屋外で、すなわち科学者が「刺激の豊かな環境」と呼ぶところで行おう。たとえば曲がりくねった道を実際に自転車で走ると、ジムのような刺激の乏しい閉じた環境で運動するより、何倍も高い成果を得ることができる。

また、社交的な側面を加えると、皮質の再配置や神経発生のスピードを上げることにつながる。昼休みに仲間と散歩したり自転車に乗ったりするのは、単にカロリーを消費するだけではない。私たちをもっと「知性豊か」にしてくれるかもしれないのだ。

こうしたことが神経の健康にとって重要であるのはまず間違いない。しかしビジネスに大きな関係があるのだろうか。

 「知性」について、ビジネスリーダーやその道を頂点まで上りつめた人と話をすると、まったく違う議論をすることになる場合が多い。ビジネスリーダーは、ジャグリングができるようになろうが、次にセントラルパークをジョギングするときに今までと違う刺激の多いコースをとることにしようが、まるで気にしない。彼らにとって、もっと「知性豊か」になることは、そういうものではない。

重要なのは努力である。労を惜しまないことである。メンター(良き師)を探し出す、ミスや失敗を学習の機会だと考える、外部からの意見を受け容れるといった行動を、積極的に行うことなのである。

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リッチ・カールガード [フォーブス誌発行人]

 

『フォーブス』誌発行人、人気コラムニスト。アントレプレナーとしても数多くの起業を成功させている。ベンチャー投資家。2004年に刊行された『Life2.0』は『ウォールストリート・ジャーナル』紙でビジネス書・ベストセラー・リストに入った。起業家としては『アップサイド』誌や、ガレージ・テクノロジー・パートナーズ社、チャーチル・クラブを共同で創設している。アーンスト&ヤング社のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。スタンフォード大卒。シリコンバレー在住。

 

野津智子 [翻訳家]

 

獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に『リチャード・バンドラーの3日で人生を変える方法』(ダイヤモンド社)、『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)、『チームが機能するとはどういうことか』『シンクロニシティ[増補改訂版]』(ともに英治出版)、『夢は、紙に書くと現実になる! 』(PHP研究所)、『外資系キャリアの出世術』『スタンフォード・インプロバイザー』(ともに東洋経済新報社)などがある。


 


「グレートカンパニー」の条件

『フォーブス』誌発行人であり、連続起業家・人気コラムニストでもある著者が、シリコンバレーからウォール街まで全米企業を徹底取材!フェデックス、SAP、ネストラボ、スペシャライズド……本連載では、現代において生き残る「成功し続ける」企業の強さの秘密が明らかにしていきます。コストやサプライチェーンといった「数字」で表すことのできる要素以外の部分にこそ永続企業の競争優位は存在するのです。

「「グレートカンパニー」の条件」

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