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「グレートカンパニー」の条件
【第8回】 2015年9月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
リッチ・カールガード,野津智子 [翻訳家]

雑談の多い職場ほど生産性が高い?

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『フォーブス』誌発行人を務め、連続起業家でもあるリッチ・カールガードは「成功し続ける企業」の5つの条件を、ウォール街からシリコンバレーまで全米企業への徹底取材から明らかにした。本連載は『グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』からそのエッセンスを紹介する。第8回のテーマは「雑談が生産性を上げる?」だ。

おしゃべりがチームの生産性を高める

個人の才能がチームの成功にもたらすプラスの影響は思うよりはるかに少ない。つまり、優れたチームをつくる最良の方法は、才能や業績が優れている個人を選ぶことではなく、メンバーがコミュニケーションをしっかり図れることかもしれないのだ。

 「ソシオメトリクスのデータを見ると、事実が、社会学や文化的なものごととは無関係に、本当は何を意味しているのかがわかる」とMITヒューマン・ダイナミクス研究所のアレックス・ペントランドは言った。
「なかには驚くような事実もある。たとえば、雑談が生産性を向上させる、といったものだ」。

 生産性を上げるためにおしゃべりしよう──そんなことを誰が予想しただろう。こうした実験の結果として、MITのチームは一連の社会的シグナルを突きとめた。それは、売り込みの結果や、交渉の成功や、信頼の形成を予測するシグナルであり、たとえば話す時間の長さや、会話を支配する程度、ミラーリングの影響といったものがある。
ミラーリングは、会話の最中に、ある人が別の人の言葉や仕草を無意識に真似るときに起きる。コミュニケーションの一つのツールであるこのミラーリングは、言葉を使ってやりとりしているときに起きるものであり、驚くほど強力だ。

 たとえば、メンバーの一人が楽しくわくわくした気持ちでいると、ほかのメンバーも前向きな気持ちになる傾向が強い。「情動伝染」と言われる効果だが、これはチーム内の緊張を和らげるのに役に立つ。

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リッチ・カールガード [フォーブス誌発行人]

 

『フォーブス』誌発行人、人気コラムニスト。アントレプレナーとしても数多くの起業を成功させている。ベンチャー投資家。2004年に刊行された『Life2.0』は『ウォールストリート・ジャーナル』紙でビジネス書・ベストセラー・リストに入った。起業家としては『アップサイド』誌や、ガレージ・テクノロジー・パートナーズ社、チャーチル・クラブを共同で創設している。アーンスト&ヤング社のアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。スタンフォード大卒。シリコンバレー在住。

 

野津智子 [翻訳家]

 

獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に『リチャード・バンドラーの3日で人生を変える方法』(ダイヤモンド社)、『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)、『チームが機能するとはどういうことか』『シンクロニシティ[増補改訂版]』(ともに英治出版)、『夢は、紙に書くと現実になる! 』(PHP研究所)、『外資系キャリアの出世術』『スタンフォード・インプロバイザー』(ともに東洋経済新報社)などがある。


 


「グレートカンパニー」の条件

『フォーブス』誌発行人であり、連続起業家・人気コラムニストでもある著者が、シリコンバレーからウォール街まで全米企業を徹底取材!フェデックス、SAP、ネストラボ、スペシャライズド……本連載では、現代において生き残る「成功し続ける」企業の強さの秘密が明らかにしていきます。コストやサプライチェーンといった「数字」で表すことのできる要素以外の部分にこそ永続企業の競争優位は存在するのです。

「「グレートカンパニー」の条件」

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