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低気圧と火山灰で日本列島が凍りつく?
予期せぬ異常気象に「笑う業界」「泣く業界」

友清 哲
2010年4月30日
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首都圏は、戦後2番目と言われる極端に「寒い春」に震えている。不安に拍車をかけるのが、欧州アイスランドで起きた大規模な火山噴火だ。大量に撒き散らされた火山灰が、欧州の航空ネットワークを麻痺状態に陥れ、「9.11以上の衝撃」と言われたことは記憶に新しい。それは、時間差ではるか日本列島にまで到達し、「冷夏」を引き起こす可能性も示唆されている。日本人は、期せずして自然現象が社会に与える影響の大きさを思い知った。異常気象への不安は、ビジネスにも少なからず影響を与えているようだ。その猛威を改めて検証してみよう。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

小国アイスランドの火山噴火が
「9.11以来の衝撃」と言われる理由

 「貧しい民衆の生活を圧迫し、フランス革命の遠因になった」「江戸時代の日本では、近世史上最悪と言われる天明の大飢饉にも影響を及ぼした」

 この4月、そんな物騒な話題を振りまいた「張本人」は、アイスランドで起きた大規模な火山噴火である。そのすさまじさは、一時欧州全土の航空ネットワークを麻痺させたほどだ。

 噴火の経緯を改めて振り返ってみよう。アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルでは、2009年末から小規模な地震が数千回に渡って観測され、2度に渡り大きく噴火した。

 2度目の噴火では、火山灰が上空約1万6000メートルまで上昇。欧州の北西端に位置するこの小さな国の火山が、風向きの関係でほぼ欧州全域に火山灰を撒き散らすという異常事態に発展した。1日に約2万8000便が往来すると言われる欧州上空は、この火山灰の影響で就航不可能に陥った。

 これは我々日本人にとっても、「対岸の火事」ではない。遠く離れた欧州で起きた災害の影響で、成田空港は足止めを喰らった乗客でごった返し、しばらく混乱が続いた。ポーランドのカチンスキ大統領の葬儀に、日本の江田五月参議院議員が参加できないなど、国際政治上の重要問題に発展したケースもあった。

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