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「捨てない未来」はこのビジネスから生まれる
【第5回】 2015年11月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
岩元美智彦 [日本環境設計 代表取締役社長]

ユニバーサル本社がアポなし電話で感動!
「消費者参加型」だからできたブランドとは?

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2015年10月21日、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンが走るお台場のイベントは、1本の「アポなし電話」から始まった!?
いったいなぜ、米国ユニバーサル本社は小さなベンチャー日本環境設計に「公認」を与えたのか? 岩元社長の著書『「捨てない未来」はこのビジネスから生まれる』から、その勝因となった、消費者がワクワクして思わず参加したくなる〈ブランド〉づくりの秘密、そして「歓喜の瞬間」をご紹介する。

消費者が「思わず参加したくなる」ブランドをつくる

 当社は、綿からバイオエタノールをつくる技術を事業化する方向性として、法人ではなく消費者から衣料品を回収することにこだわりました。

 消費者が、自分の意志でリサイクルに参加する――。この「消費者参加型」のリサイクルによって、本当の意味での「循環型社会」をつくることを目指していました。

〈技術〉だけでも〈しくみ〉だけでも、「循環型社会」はつくれない。この両者に、消費者の行動が重なってこそ、社会を変えていける。新しい社会をつくっていける。

 そういう信念で「FUKU‐FUKU」を立ち上げ、その思いは変わることはありません。

 消費者の心を動かすために、重要なのが〈ブランド〉の力です。

 どうすればリサイクルが〈ブランド〉になりうるのか――。それをとことん考え抜いてたどり着いたのが、消費者が共感できる、わかりやすい〈しくみ〉をつくり上げることです

 使わなくなった服を集めて、クルマを走らせよう。ジェット機を飛ばそう。
 使わなくなった服を集めて、オリンピックのユニフォームをつくろう。

 そういうわかりやすいストーリーを組み立て、消費者が自分の意志で「参加したい」と思えるようにするには、消費者の身近なところに「回収ボックス」をつくるしかない。だから、消費者の生活動線の中にある、小売店の店頭で回収する〈しくみ〉をつくることにこだわったのです。

FUKU-FUKUプロジェクトのブランドを支える「ハチマーク」

 この〈しくみ〉のうえに、シンプルで覚えやすくて意味のある名前をつけ、親しみやすく印象に残るキャラクターをデザインする。消費者の目に触れるイベントを企画する。

 この総体こそが〈ブランド〉の実体であり、〈しくみ〉があってこそ、〈ブランド〉は力を持つ。〈ブランド〉とは、そういうものではないかと思うのです。

 これまで、「FUKU‐FUKU」には、非常に多くの消費者が参加してくれました。まだまだ参加者を増やしていく必要がありますが、たくさんの消費者の思いが集まれば、社会を変える力にもなります。私たちが「消費者参加型」にこだわったのは、まさしくそのためです。

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岩元美智彦 [日本環境設計 代表取締役社長]

 

964年鹿児島県生まれ。1985年、大学生だった21歳のとき『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観て、ごみを燃料にして動く車型タイムマシン「デロリアン」に衝撃を受け、「未来にはごみが資源になる。実現するのは日本のテクノロジーだ」と確信する。
大学卒業後、繊維商社にて営業職としてキャリアをスタート。取引の傍らで廃棄される製品のリサイクルが日本の課題であると感じ、企業での再生繊維の開発・普及・啓発に5年間、繊維製品のリサイクルのビジネスモデル構築に7年間携わる。その経験から、資源が循環する社会を実現するためには、テクノロジーだけではなく誰にでもわかりやすく参加しやすい「消費者参加型」のしくみが必要であることに気づく。


2007年1月、髙尾正樹とともに「日本環境設計株式会社」を設立。2008年、綿繊維からバイオエタノールをつくる技術開発に成功。また2010年、衣料、繊維製品をリサイクルしたい消費者と企業を結ぶ「FUKU-FUKUプロジェクト」を開始。さらに2012年には、環境省と連携してプラスチック製品の回収実証実験である「PLA-PLUSプロジェクト」を開始。2015年現在、150の企業・団体が参加する一大インフラとなっている。
2015年、消費者から集めた衣料品などでつくった燃料で、デロリアンを走らせるプロジェクトを開始。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主人公がたどり着いた未来の日付である10月21日、都内でデロリアンを走らせることに成功し、ついに30年越しの夢を叶えた。
トーマツベンチャーサポート・野村證券主催「年末特大版Morning Pitch」最優秀賞受賞(2014年)。


「捨てない未来」はこのビジネスから生まれる

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「「捨てない未来」はこのビジネスから生まれる」

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