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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

やっぱり息子は自分の子でなかった!
元彼との再婚のつなぎに使われた悲劇の夫(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第16回】 2015年11月7日
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自分の子どもと「親子ではない」可能性がゼロだと本当に言い切れますか?

 突然ですが、質問です。

 「息子さんは本当にあなたの子ですか?あなたは本当に息子さんの父親ですか?」

 何を馬鹿げたことを!失礼じゃないか?そんなふうにお叱りを受けるのも無理はありません。しかし、「親子ではない」可能性がゼロだと本当に言い切れるでしょうか?司法統計によると親子かどうかを争う事案(親子関係不存在確認の申立件数)は1365件も存在するのだから(平成24年)、決して他人事ではないでしょう。なぜなら、今の日本では「出生時のDNA鑑定」は義務付けられていないので、今回紹介するような悲劇は一定数、起こるべくして起こるからです。

 例えば、あなたは引っ込み思案で口数が少なく、1人でいるのが好きなタイプなのに、息子さんは大勢に囲まれているのが好きで思ったことはすぐに口にするタイプ。またあなたは一重で切れ長のしょうゆ顔なのに、息子さんはぱっちり二重のソース顔。そんなふうに性格も容姿も自分とは正反対。似ても似つかないので首をかしげるのは日常茶飯事。だから息子さんとは相性が悪く、ちょっとしたことでぶつかってしまうことが多々あるとしたら。

 報道によると元光GENJIで俳優の大沢樹生さんが、女優・喜多嶋舞さんとの間にもうけた長男が実子ではないと訴えた「親子関係不存在」の確認を求める訴訟が現在、係争中のようです。大沢さんはどのようなきっかけで「本当に俺の子なのか?」と疑い始めたのかは分かりません。

 いずれにしても「育ての親と実の親の相違」は円満な家庭で仲睦まじく暮らしている夫婦にとって単なる戯言に過ぎないでしょう。夫が妻のことを心から信じていれば、妻に「男の影」を感じたりはしないのだから。しかし、険悪な家庭で仮面夫婦を演じている夫婦はどうでしょうか?前述のような疑いの目が日増しにどんどん膨らんでいけば、こんなことが頭をよぎっても不思議ではないでしょう。「もしかして俺の子じゃないかも」と。

「自分の子ではない」と、うすうす勘づきながら
離婚が避けられなくなってしまったら?

 育ての父親と実の父親、そして母親……「子どものため」という視点で3人一致団結できれば良いのですが、特に実の父親と母親はもともと平気で不倫をするような倫理観の欠落した輩たちです。だから実際に白黒をつけようとすると、途端に醜い責任のなすりつけ合いが始まるのです。例えば、心のうちは三者三様のようで……。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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