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フォースクエアに買収話が集中する訳

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第95回】 2010年5月19日
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 創設後わずか1年あまりだというのに、多方面から買収の標的になっているベンチャー企業がある。 フォースクエアだ。

 フォースクエアは、ひとことで言えば、ソーシャル・ネットワークとロケーション・サービスを組み合わせ、儲けようと企んでいるサービスだ。仕組みはこうだ。

 スマートフォンにフォースクエアのアプリをダウンロードして、登録する。ユーザーの居場所をリアルタイムで認識するスマートフォンのGPS機能を利用して、フォースクエアは周辺のスポットを画面にすぐさまリストアップする。

 スポットには、レストラン、ブティック、スーパー、公園などさまざまなものがあるが、今いる場所の周辺でどんなことができるかが分かる。さらにフェイスブックなど他のソーシャル・ネットワークとあらかじめリンクしておくと、友達が今どこにいるのか、どんなところへ行ったのかも分かるようになっている。そのスポットに関する他のユーザーのコメントも書き込まれていて、そこに行くべきかどうかの参考にもなる。

 さて、そのスポットをクリックして、そこに関心があると「チェックイン」する。実際にそこに行かなくてもバーチャルにチェックインするだけだが、フォースクエアはこのチェックインという行動に対して、さまざまなレベルの「バッジ」を設けている。

 初めてチェックインしたユーザーのための「祝・入場」といったようなバッジもあるが、その他はフォースクエア独自の決まりで定められた基準によるもの。その決まりはよく分からないものの、躍起になったユーザーができるだけたくさんの種類のバッジを得ようとすれば、フォースクエアにとってはしめたものだ。ゲーム感覚でユーザーが競うようになれば、アクセスが増えるからだ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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