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IT界の熱きリーダーが山形の廃校に集結!
「熱中小学校」のユニークな授業の数々

大河原克行
【第105回】 2015年11月20日
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旧時沢小学校の校舎を利用した「熱中小学校」 Photo by Katsuyuki Ohkawara

 1978年~1981年にかけて日本テレビ系列で放映された水谷豊さん主演の大ヒット学園ドラマ「熱中時代」をご存じだろうか。

 その第1シーズンのロケ地としても利用された山形県高畠町立時沢小学校を利用した地方創生の取り組みが始まっている。

 「熱中小学校」と呼ぶこの取り組みは、「もう一度、7歳の目で世界を見る」ことをテーマに、2010年3月に廃校となった同校舎を利用して、30代、40代の男女を中心に社会学習を行うものだ。

 廃校再生プロジェクトNPO法人「はじまりの学校」を運営母体とし、各分野の第一線で活躍した有識者が、校長、教頭、教諭となり、第2、第4土曜日を授業日として、半年間で約10回の授業、入学式、修了式などを行う。教諭には、国語、算数、理科、社会、道徳などの担当教科名がついているが、授業の多くは、自らの経験などをもとに講義を行う内容となっている。

 校長には、レンタルスペースや貸会議室などのウェブでの予約サービスを提供するスペースマーケットの重松大輔社長、教頭には、アマゾンデータサービスジャパンでAWS技術統括を務めた後に退社後、ソラコムを創業した玉川憲社長が就き、現在、34人の教諭を有している。

IT業界関係者をはじめとした
大物が名を連ねる

 教諭には、ワープロソフト「一太郎」の開発、販売を行うジャストシステム創業者で、現在metamoji社長の浮川和宣氏(国語担当)、サイボウズ社長の青野慶久氏(生活担当)のほか、内田洋行の大久保昇社長(理科担当)、プラネックスコミュニケーションズの久保田克昭会長(体育担当)、元マイクロソフト会長の古川享氏(新技術担当)といったIT業界関係者のほか、オフコースのドラマーであった大間ジロー氏(音楽担当)、高畠ワインの村上健社長(家庭科担当)など、ユニークな教諭が揃っている。また、PTA会長という肩書きで、元日本IBM会長であり、経済同友会代表幹事を務めた北城恪太郎氏が名を連ねている。

熱中小学校の授業の様子

 一方、85人の生徒は、山形県内から51人が参加。東京、宮城、北海道、埼玉、福島、石川、静岡、愛知の県外からが34人。学校に通学して受講するのが基本だが、仕事の都合などで通学できない生徒に対して、好きな時間に受講できるネットラーニングも導入している。ネットでの参加を含めて70%以上出席し、最低2回の授業を通学で受講すれば修了証がもらえる。

 31歳から50歳までが、49人と全体の58%を占めており、最年少は19歳、最年長は77歳となっている。

 熱中小学校の用務員を務める元日本IBM常務取締役で、オフィスコロボックルの堀田一芙代表は、「授業を通じて、やる気を出させたり、ものごとの見方を変えたり、刺激を与えたい。ベンチャーを目指す人が、第一線で活躍した人たちの様々な話を聞き、学べる場としたい。国籍、住所、年齢などは問わないが、もっとも受講してほしいのは、次代を担う35~45歳の団塊ジュニアたち。そのため、50歳未満の授業料は半年間で1万円、50歳以上は2万円にしている」という。

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1965年東京都出身。 IT業界専門紙「BCN(ビジネス・コンピュータ・ニュース)」で編集長を経て、現在フリー。IT業界全般に幅広い取材、執筆活動を展開中。


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