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三谷流構造的やわらか発想法

年40万人ずつ増える
女性高齢者ドライバーにどう対処するか?

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第126講】 2015年11月26日
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女性高齢者ドライバーは、事故を起こしやすいのか?

 過去数十年にわたり、交通事故の発生件数や死亡者の数は減少を続けています。しかしその中で唯一、増えているのが高齢者の関わる事故です。被害者・加害者の両面で、なのですが今回は加害者としての側面を論じたいと思います。

 これまで高齢者の起こす交通事故は、圧倒的に男性によるものでした。しかし、最近目立つのは女性による事故です。

・93歳女性が高校生をひき逃げ(福岡、2015.11.03)
・70代女性が2人に怪我(札幌、2015.11.02)

 もちろん、女性高齢者ドライバーが事故を起こしやすいわけでは、ありません。免許保有者1人当たりの事故率は、

・若者(16~24歳)が圧倒的に高い
・女性より男性が1.5倍ほど高い

 のです。しかし、死亡事故で見ると、もっとも事故率が高いのが75歳以上の高齢者とわかります。2014年の、免許保有者10万人あたりの死亡事故発生数は、

・16~24歳:9件
・25~74歳:4件前後
・75歳以上:10件

 となっています。重大事故を、高齢者は起こしやすいのです。

 また、走行距離あたりで見ると、女性の事故率は男性の倍近く高い(*1)ことがわかります。女性の1人当たり事故率が低いのは、必ずしも安全運転だから、ではなく、年間走行距離が短い(3分の1程度)から、でした。

 ただ、このこと自体は昔と変わったわけではありません。問題は、その女性高齢者ドライバーがここ10年激増しており、そして今後10年以上、さらに増え続けるだろう、という点なのです。

*1 事故の内容では低速での軽微なものが多い。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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